ユニバーサルエンターテインメント(以下、ユニバ社)は、6月1日付けのIRリリースで、同社グループ企業(TIGER RESORT,LEISURE AND ENTERTAINMENT,INC.※以下、TRLEI社)が運営するフィリピンのカジノホテル・IR施設「オカダ・マニラ」の施設内に、同社元取締役の岡田和生氏の指示を受けた数名が、侵入および占拠したことを伝えた。
リリースによると、施設に侵入および占拠したのは、TRLEI社の元取締役であるトニー・コアンコ氏、建設業者のディンド・エスペラータ氏と、両氏が引き連れたパラニャケ市(※同施設が所在)の警官および私設警備員の計約50名。侵入者側は、TRLEI社の役職員数名を強制的に施設内から退去させるとともに、主要な従業員を不当に解雇したという。
ユニバ社はリリースの中で「彼らの行動を正当化する行政や司法の許可、命令等は存在せず、これは違法かつ暴力的に行われた重大な犯罪行為。こうした不法侵入、営業妨害、不法占拠、窃盗、暴行、傷害、扇動などの重大な犯罪行為に対して、TRLEI社は直ちに刑事告訴を行う」とコメントした。
リリースでは合わせて、TRLEI社の現在の取締役は、同社の議決権を99.9%以上保有するTiger Resort Asia Limited(以下、TRA社)が法に則り正当に選任しており、引き続き、TRLEI社の経営を担っていくと主張。さらにTRA社は2017年6月に、岡田氏をTRLEI社の取締役から解任(ユニバ社および子会社の資金約20億円の不正利用が理由)したことや、ユニバ社が岡田氏に対して提起した損害賠償請求訴訟は2021年9月、日本の最高裁判所の判断で岡田氏敗訴が確定していることなどを説明した。