【コラム】パチンコ『Pダンまち』のクルーンと、昨今流行りの突破型スペックについて

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©大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち2製作委員会

2022年5月9日から導入開始となった『Pフィーバーダンまち』ですが、今のところ全国的なデータで確認すると好調な滑り出しを切ったように思います。

同機はヘソ入賞後に3穴クルーンに到達し、その内2つがスタートとなっているため、メーカー発表値でもヘソ入賞後の有効スタート率が2/3というような一風変わった構成となっております。

この構成は、2017年に導入開始となったユニバーサルの『CRアナザーゴッドハーデス アドベント』でも同様でしたが、当時はそこまで市場に受け入れられはしなかったように記憶しております。

その他にも、豊丸産業が発売した『P yes!高須クリニック』はヘソ入賞後に役物を経由した後にスタート入賞するという作りで、どちらの機械も有効スタートを絞り、大当りした際の獲得出玉を大きくする手法を取っております。

これは、昨今のぱちんこ機スペックとして一般的になったいわゆる「突破型スペック」とは全く違う手法に思えますが、実は根本的な考え方は同じなのです。その理由を下記に記載いたします。

<一般的な突破型スペック>
・大当たりするまでに平均15,000円の投資が必要な台
・大当たり後、50%の確率でRUSHに突入、50%で単発
⇒RUSH突入までに、平均30,000円の投資が必要となる。

<有効スタートを絞るスペック>
・大当りするまでに(スタートが低く投資がかさむため)平均30,000円必要
・大当り後100%の確率でRUSHに突入
⇒RUSH突入までに、平均30,000円の投資が必要となる。

どうでしょうか。どちらのスペックもRUSH突入するまでの平均的な投資金額(Bサ)は同じで、その手法が違うだけなのです。基本的なお話ですが、ホールサイドとしては、ユーザーに投資をしてもらった玉(金額)から、ユーザーに大当りを介して玉を返却し、残った差分がホール利益となるわけです。

そのため、出玉性能を高めようとすればするほど、打ち込み玉数(Bサ)を大きくしなければなりません。その手法が、突破型なのか、スタートを絞るやり方なのか、というお話でとなります。

突破型スペックというのは、本来のRUSH確率よりも初当たりが軽く、大当たりを多く発生させることができるため、間持ちをさせる効果がある一方、大当りしても必ずRUSHに突入するわけではないので、よりストレスが高まる可能性があります。

一方、有効スタートを絞る方法は、通常時によりストレスがかかる可能性が高まります。しかし、一度大当たりをすればRUSH突入率や大量出玉獲得できる期待値がグンと上がります。そのため、『Pダンまち』が市場に一定評価され続ければ、よりスペックの多様化が進みますし、その特徴を十分に理解した上で、機械選択をより考えていくような傾向になるのは間違いありません。

◆プロフィール
荒井孝太
㈱チャンスメイト 代表取締役

パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(https://chancemate.jp/)を設立。パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、遊技機開発業務の傍ら、ホール向け勉強会や全国ホール団体等の講演会業務など広く引き受ける。

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