旧規則機の撤去期限となった1月の大型タイトルラッシュの反動で、2月の新台は少々、寂しいラインナップ。。。3月も豊作とは言えないが、パチンコでは『ぱちんこ キン肉マン3 キン肉星王位争奪編』『P真・北斗無双第3章 ジャギの逆襲』、パチスロでは『Sルパン三世(平和)』あたりが比較的、注目を集めそうだ。
今回、注目したい機種は、サミーのパチンコ新台『P真・北斗無双第3章 ジャギの逆襲』だ。何と、同機は「真・北斗無双」シリーズのスピンオフ機で、キャラクター「ジャギ」を主役としたパロディ的演出が特徴。また「時速72,000発」という、大当たり時の出玉スピードが他に見られない程速いという部分が見所の一つである。実際打つと驚異的なスピードなので、何とかRUSHに突入して欲しいものだ。導入開始日は3月7日で、目標販売台数は10,000台となっている。
細かいスペックは次の通り。ライトミドルスペックで1種2種タイプ。継続率81%で右打ち時は全て1,500個獲得出来る王道スペック。前述した通り最大の特徴は「時速72,000発」という点で、アタッカーも上部に配置、大当たり間インターバルも短くて「出玉スピード」を徹底的に意識しているぞ。
一見「甘い出玉仕様」にも見えるが注意すべきはRUSH突入率が35%、初当たり時は2R×300個なので、RUSH非突入の場合時短等も一切なく終了する危険性がある。よって等価での分岐スタートは17.5回となっていて、柔軟にお店は運用しやすい設計になっているがあからさまに「回らないなぁ」と思ったらすぐ台を離れ、移動し欲しい。
つまり一撃性が高く「短時間で一発逆転を狙える」という、コンセプトのはっきりした機種だ。しかしネガティブ要素は最近のトレンドになっている「間口の広さ」が無いという点。RUSH突入が35%と、「50%」を切る機種は市場では非常に少なくヒットした機種もない。その分を大きく出玉に振り向けているが、この部分をユーザーがどれだけ支持してくれるか?が鍵になりそうだ。
演出面も「ジャギが主役」という事で刷新されているが、好みは分かれると予想。特に原作「北斗の拳」からは「かけ離れて」おり、パロディ化されている事からゲームに感情移入出来るポイントが少ない。恐らく、飽きられるのも早く長期稼働も難しいかも知れないというリスクもある。
シンプルに出玉に特化した「短時間で一発逆転できる、究極のギャンブル機」という位置付で、お店は既存の機種とのバランスを考慮した上、運用すると思うが、ユーザーはボーダー回転数はしっかり記憶して遊技に臨んで欲しいものである。
まとめると同機は「一撃性があって出玉スピードも早く、勝負を決するのも早い」という、ギャンブル性の高さを特徴に持つ機種だ。正直「短時間遊技」に向いており、常に「一発逆転」を狙える。演出面は好みが大きく分かれると思うが、一度、RUSH突入を体験し「時速72,000発」の打感を体験すれば、驚愕すること間違いなしだ。ジャギとアミバの共闘はたまりません!
文=とある店舗管理者