相次ぐ規制変更、パチスロの今後は【レポート】

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2月1日から本格的な6号機時代がスタートしたが、先行きの不安感は日々、増している。メーカー団体は、昨年来から自主規制を度々変更することで打開策を探っているが、市場の好転に向け、風向きを変えることはできるのだろうか。

1月中旬から、新たな自主規制の変更措置に対応したパチスロ機の試験機関への持ち込みがスタートした。今回の措置は、枚数上限2,400枚の算出方法変更や、有利区間ゲーム数拡大などとなっているが、これにより、従来とは異なる出玉感を創出することが期待されている。

昨年来から6号機に関する自主規制は、複数回に渡って変更されてきたが、これまで大きな需要の喚起に繋がることはなかった。その要因の一つとして、以前から2,400枚規制の存在が指摘されており、今回の変更措置で、2,400枚という数値自体は残るものの、プレイヤーが感じる投資に対する見返りが増す効果が見込めるため、歓迎するホール関係者は多い。

メーカー関係者は、「結局は、型式試験に適合するかどうかだ。5号機時代とは比較にならないほど難しくなった試験自体は変わっていない。ただ、今回の自主規制の変更によって、間違いなくゲーム性は今よりも拡充できるようになる」と期待を込める。

加えて、今回6号機になってはじめて、出玉に関わる自主規制に踏み込んだ内容が実現されていることから、今後もさらなる変更を、出玉面で得られるかどうかについても関心が寄せられている。

一方、今回の自主規制変更に対応したタイトルの市場投入は、メーカー関係者によれば、順調に適合した場合で、5月から6月頃が見通されているという。もちろん、店舗設置後にどれだけプレイヤーの支持を得られるかどうかは分からないが、出口の見えない苦境下にある6号機市場にあって、良化に向けた一つのターニングポイントにしたいところでもある。

今後は、6号機開発における伸びしろがどこまで見込めるかがポイントになりそうだ。4号機から完全5号機にシフトした2007年当時も、今回と同様、旧規則機を使い倒した結果、市場のハードランディングを避けることができなかった。

ただ、当時もパチンコが堅調で、閉店が相次いだ専門店を除けば、片肺飛行ながら多くの店舗が土俵際で踏みとどまった。その後、『ジャグラーシリーズ』をベースに、『2027』『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』などのエポックメイキング機が続々とリリースされ市場を牽引した。

もちろん、当時とは環境が異なるものの、新規則施行から4年、これまでにない6号機開発のブレイクスルーにも期待したいところだ。

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