【レポート】パチスロPB機の可能性/関西2法人が遊技機開発で連携、ノーマルPB機で「ジャグラー以外」を模索

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関西ホール2法人が共同で開発したパチスロPB(プライベート・ブランド)機が11月上旬、神戸市内のホテルで披露された。ノーマル機のカテゴリーでは、ジャグラー以外横並びの様相を呈するなか、調達の確実性を含め、これまでと違ったPB機の可能性を生じさせたといえそうだ。

発表されたPB機『パチスロミクちゃんとイドムンのミラクルチャレンジ』の共同開発を行ったのは、兵庫県を中心に、《ミクちゃんガイア》《ミクちゃんアリーナ》などの屋号で32店舗を展開するタツミコーポレーション(兵庫県明石市)と、大阪府を中心に《イル・サローネ》などの屋号で12店舗を展開するアサヒディード(大阪市浪速区)の2社。

このうち、タツミコーポレーションは2018年に、第1弾パチスロPB機『パチスロミクちゃん』を発表しており、PB機に携わるのは今回で2作目。そして1作目となる『パチスロミクちゃん』は、2019年1月から自社29店舗、他社9店舗に計146台が導入された。比較的甘めのスペックが功を奏し、平均稼働1万6000枚を1年以上に渡って維持したという。

それに続く形となった今回の新機種のスペックは、ボーナス主体で出玉を増やすシンプルなノーマルタイプ。目押しを駆使して完全攻略することで、設定1での出玉率が100%を上回るなど、このあたりは前作の設計思想が引き継がれたスペックとなっている。導入は12月10日から順次実施され、導入店舗は、《ミクちゃんガイア》《ミクちゃんアリーナ》25店舗に加え、《イル・サローネ》12店舗となっている。

ジャグラー以外のノーマル
PB機がもたらす可能性

PB機がホール営業にもたらすメリットとしては、先駆けでもある大手パチンコチェーンダイナムの「ごらく」シリーズで謳われているように、自社の客層や店舗コンセプトに合わせたスペックを創出できる点などが挙げられる。それに加え、今回両社が発表したPB機は、経過措置が終了間近というタイミングで、勝負をしかける遊技機がしっかり確保できたというメリットに繋がっている。

実際、発表会終了後に関係者が漏らしたのは、「タイミングが良かった」という声だ。希望する台数での6号機ジャグラーシリーズ調達が難しく、撤去後に手当てする機種のあてがないまま、経過措置満了の1月末を迎える懸念があったという。

とりわけ、ジャグラーシリーズ以外の6号機ノーマルタイプについては、多くで実績を残せていないのが現状。その反面、ある程度計算できるノーマルタイプPB機の最新作を、まずもって確実に導入できるという点が大きかったという認識だ。

メーカー関係者は、こういった動きに対し「メーカーにとって、開発リソースをどこまで割けるかという問題があるが、安定して販売ができるという意味では、昔よりもビジネス性は高まっている」と見る。ナショナルブランドとの差が否めないATタイプについては、いまだ難しい点は残されているようだが、こういった法人同士の連携によってコストを分散するPB機開発のスタイルは、ノーマルタイプ市場に欠かせないジャグラーシリーズの供給が、全ての需要を満たせていないなか、これまでと違ったPB機の可能性を生じさせたといえそうだ。

発表会で新台を挟み、両社公式キャラクターの着ぐるみと一緒にフォトセッションに応じる両社幹部。左がタツミコーポレーションの李煥辰社長で、右がアサヒディード執行役員管理部統括マネジャーの豊田淳氏。

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