【コラム】パチスロ6.2号機の設定データを検証/『Sうしおととら 雷槍一閃』

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原作/藤田和日郎「うしおととら」(小学館刊)
©藤田和日郎・小学館/「うしおととら」製作委員会

今回はパチスロ初の6.2号機となりました『Sうしおととら 雷槍一閃』の実績データを検証してみたいと思います。ユーザー、市場の反応はどうなのでしょうか?非常に興味深いですね(文=飯田信一/メイドインサービス)。

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では早速、実績データを見てみましょう。
集計期間は、9/6の導入初日から約2週間分のデータです。

設定 使用
比率
平均
投入
出玉率 コイン
単価
勝率
56.1% 15,364枚 98.3% 3.44円 39.9%
30.3% 14,872枚 99.2% 3.21円 41.4%
8.0% 13,981枚 101.1% 2.79円 44.5%
3.8% 22,450枚 105.4% 1.55円 73.3%
1.8% 25,828枚 106.9% 0.72円 78.9%
L 0.0% 0枚 0.0% 0円 0.0%

6.2号機そのものが市場で初めて登場したので、どのような期待を抱けば良いのか、我々業界人も含め難しい状況でした。

そもそも6.2号機とは、有利区間の上限が1,500Gであったものを3,000Gまで延ばして良い、と言うメーカーの組合内で決めていたルールを変更したものです。これにより、期待されていたのはゲーム性の幅が広がること。逆に懸念されるのは、低純増機で出玉スピードが落ちるのではないか?と言うことです。

3,000Gになった事によって、AT終了後も有利区間はリセットされずそのまま連荘するような仕様も開発しやすくなります。有利区間が長いぶん、期待感を途切れさせずに遊技を続けてもらえるのです。

しかしながら、6.2号機だから急によくなるわけでもなく、ユーザーからの支持を得られるわけでもないと考えますので、しばらくは今後、登場してくる6.2号機の実績をじっくりと検証する必要がありますね。

設定①の比率は50%以下

さて初となる6.2号機の新台「うしおととら」ですが、初週からホール側の期待値も高かったのでしょう。設定①の比率は50%以下でした。

2週目に入って50%を超えてきましたが、比較的ベースも高い状況で運用を続けています。
設定①の出玉率は98.3%と、6号機の平均と比べて若干高めの印象。それと同時に設定①②④の3つの設定においては、平均投入に大きな差がありません。

これは設定が分かりづらい機種の時に起きる現象ですが、波の荒さを表すデータとも言えそうです。

そして本機は、ユーザーの間でも話題になった設定Lの採用が特徴です。設定Lと言うのは、保通協の出玉試験対策だと言われていますが、実際のところは分かりません。いずれにしても、設定Lの出玉率はかなり低いと聞いていますので原則、ホールの営業では使用しない前提となっています。

次に肝心の高設定ですが、今のところ使用比率としては、④⑤⑥合計で8.7%とやや低い比率です。6.2号機と言う期待感とは裏腹に、思ったほど高設定を使っている印象はありません。高設定域の終日差玉でも、最高で8,000枚台を複数確認できていますが、まだ万枚の報告はありません。

また勝率ですが、設定に準じて高くなっているので、この辺りは問題ないと思います。しかしながら設定⑥の出玉率が106.9%、勝率が78.9%とどちらも低い部類に入ります。最高設定の期待値が低いと言い換えれば、ユーザーからの印象はあまり良くならないかもしれません。

設定①でも勝率は高め

ただ設定①の勝率がほぼ40%と言う数値は、6号機の中でもかなり高い数値です。これはユーザーの皆さんが知っていれば、もっと打ち込んでもらえるくらい高い数値なんです。ただコイン単価を見てみると、設定①で3.44円もありますから6号機の中でもかなりキツイ仕様だと言えます。

逆に見れば、低設定でも荒い波を持った機種であり、深追いさえしなければユーザーが勝つチャンスはかなりあると言うことにもなります。

ホールにとっては、高いコイン単価で粗利も確保しやすく印象は悪くなさそうですが、現状では新台にも関わらず稼働実績が厳しいというユーザーの厳しい評価が、今後の設定状況を大きく左右すると考えられます。

今後の稼働にも期待したいところですが、9月21日から6.2号機の2機種目となる新台『マジカルハロウィン Trick or Treat!』も登場しましたし、『Sうしおととら 雷槍一閃』にとってはかなり強力なライバル機種になるはずです。更に稼働は低下してしまう可能性を孕んでいますので、この2機種の動きにはホールもユーザーも注目しておくべきですね。

まだ2機種しか出ていませんが、6.2号機だから打つ!と言うよりは、よりゲーム性の幅が広がって楽しみやすくなったと感じてもらえればこの先もまだ期待は持てると思います。

来年の春以降には、有利区間が撤廃になった新台「6.3号機?」の登場という話も聞かれます。今後、さらに進化したパチスロが出てくると思いますし、いつか必ずや2400枚の出玉上限も撤廃されていくものと信じて日々の設定調整に励んでください。6.2号機も始まったばかりですし、今後の進化を期待して待ちましょう。

では、また次回!

◆著者プロフィール
飯田信一
1975年、東京生まれ。好きなパチスロ機は『ひぐらしのなく頃に祭』『HANABI』『ガメラ』『ファミスタ』『ギャラガ』など。
パチスロ運営に関わるコンサルティグ業務・セミナー講師・研修会・勉強会・遊技機メーカーの開発・販売支援・新台評価など、ホールの現場サイドと遊技機メーカーの開発サイド、更にユーザーとしての3方向から業界を盛り上げる業務に従事。その他、業界誌・攻略誌でのコラム執筆・取材記事など多数掲載。パチスロ運用のご相談は、メールアドレス(iida777@mis1979.com)まで。

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