【インタビュー】波乱に満ちた男、その名も万乘(ばんじょう)/ケイビーカンパニー・北島万乘社長

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遊技機の販売会社として、また最近ではWEBマーケティングツールを手掛ける企業と知られるケイビーカンパニー。「変わり続ける」ことを信条とする北島社長の足跡を辿った。

ミュージシャン目指し高校中退、単身渡米!

北島万乘――。2009年、弱冠25歳にしてケイビーカンパニーを設立。現在、パチンコホールに限らず、一般業種のリアル店舗向けのビジネスも手掛ける同氏だが、その人生は、まさに波乱万丈という言葉がピッタリだ。

高校は1年で中退。1999年にジャズミュージシャンになりたくて、アメリカ行きを思い立った。そして、その僅か6日後、20ドル紙幣と2万円を握りしめ単身、ニューヨークへ旅立つ。

「ニューヨークの空港に降り立つ飛行機の窓から摩天楼を見たとき、ワクワクが勝っていた。不安はなかった」と振り返る同氏。

アメリカではホームレス同然の生活をしつつ、ストリートミュージシャンとして活動。何人か多国籍の知り合いもできた。また、仕事やミュージシャン活動で多少のお金も得ることができた。しかし同年、突然、不法滞在で警察に逮捕されることに。ほどなくして帰国が命じられ、ニューヨーク生活に終止符が打たれた。

帰国後は、ニューヨークでの経験を生かし、音楽活動に打ち込んだ。メジャーデビュー寸前まで行ったが、ここでまさかの出来事が。自身が立ち上げたロックバンドにも関わらず、そのバンドをクビになったのである。

業界入りは24歳のとき。業界入りした理由がまた面白い。「いい給料をもらうことを考えた場合、単価の高い仕事がいいのではと考えた。単価の高い仕事はなんだろうと思いついたのが、不動産屋、外車のディーラー、そして、何故かやったこともないパチンコだった。そこで先輩に紹介され大阪の販社に就職した」。

入社初日、早速、同氏のずば抜けた行動力が発揮される。社用車で大阪から福井方面に移動し、その帰り道、国道沿いのホールを片っ端から飛び込み営業を行い、契約を取りにいったのである。

その型破りさが功を奏し営業マンとしてメキメキと頭角を表し、入社10ヵ月後には早くも独立を決意。そのキッカケの1つとなったのが、某大型タイトルの販売を巡るトラブルだ。

「私から50台、同機を買った販社の人が飛んだ(=行方不明)。先買い(売り先ホールが決まっていないにも関わらず買う行為)して、中古機価格が上がると踏んだが当てが外れ、連絡も付かない。会社に報告したら、責任は取れないと言われた。結局、私が損失を被ることになり、人生終わったなと思った。そこで、一か八かで牙狼を先買いしたら、同機の中古機価格が上がり、損失を全て補填できた」。

遊技機販売に変革

冒頭に記した通り、2009年、25歳でケイビーカンパニーを設立。当初は主に中古機の販売を手掛けた。ここで同氏は、遊技機販売の慣習を変革する施策に打って出た。遊技機の運送費や保管料を全て無料にしたのである。

遊技機の運送費等は、今も買う側が負担するのが基本だが、同社では買う側にコスト負担を掛けないスキームを作った。

「普通は、中古機をホール側が買うと、新台とともに運送屋が運ぶケースが多い。一方、販社である我々も結局、点検確認のため、納品ホールに行かなければならない。そこで弊社の社員は、ハイエースかトラックに中古機を積んで、ホールに点検確認に行く形にした。また普通の運送会社は、中古機を納品したあと、機械を引き取る。引き取った機械は一旦、運送会社の倉庫に入庫するため、入庫料、保管料、出庫料などがかかる。しかし弊社では倉庫を用意し、全て無料にした。その代わり弊社を使う場合は、そのホール企業のチェーン店移動の書類作成は弊社に任せて頂くこととし、利益を確保した」。

販社という立場ながら遊技機の保管倉庫を持ち、営業マン自らが遊技機を運送。
遊技機販売の慣習に変革をもたらした。

例えBtoBでも消費者目線が全て

創業後、9期目までは売上が右肩上がりで成長した同社。 MAX年商は30億円にも及んだという。しかし、この間、業界不況はますます加速した。今後、自社においても、売上減が不可避と見通した同氏は、ホール以外にも商売の対象を広げることの必要性に、考えが辿り着いたのである。

その結果、生まれたのがSMS配信システム「メールドーン」(2015年)、そして現在の主力商材である店舗情報管理プラットフォーム「検索ドーン」である。何れもリアル店舗に特化したWEBマーケティングだ。

「検索ドーン」は、WEB集客に不可欠なSEOやMEO(マップエンジン最適化)への対策はもちろん、ユーザーの検索方法として多い「地域名+○○(目的)」といったローカル検索でも高い検索効果を発揮する。

北島社長は「人は平均、1日5時間もスマホを見ている。このスマホで何とかしなければリアル店舗は勝てない。インターネットはSNSもWEBも動画も全て繋がっている。情報の統一化は一番にやらなければならない」とWEB対応の必要性を述べる。

例えBtoBの取引であってもその先の一般消費者の目線が全てと考える北島社長。状況の変化に応じ、同社は今後も戦略的で革新的なサービスを提供し続けるだろう。

主力商材「検索ドーン」の導入店のみに貼れる「(検索)優良店舗」ステッカー。
自店の認知度アップや来店動機の喚起を行うには、
WEB上での正しい情報の提供が不可欠だ。

◆プロフィール
北島万乘(きたじま・ばんじょう)
株式会社ケイビーカンパニー代表取締役社長。1982年5月生まれ。OA機器の営業マンを経て、大阪の遊技機販売会社に就職。2009年ケイビーカンパニーを創業し、現在に至る。事業化とは別に、パチンコノッペルガーというバンドで音楽活動も行う。

ケイビーカンパニー株式会社
〒556-0014 大阪市浪速区大国1丁目3番19号 KBビル
設立/20094月 従業員/58人(202012月現在)

遊技機の販売ほか、運送、集客コンサル、WEB広告などを手掛ける。また近年は、「検索ドーン」「メールドーン」といった店舗集客の為のWEBマーケティングツールの販売にも注力している。

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