マルハンが運営する映画館「新文芸坐」(東京都豊島区)がこの度、第30回日本映画批評家大賞の特別賞を受賞した。特別賞は長年にわたり、日本映画界に貢献してきた個人や団体に授与される賞。
同社は、「記念すべき第30回目となる日本映画批評家大賞・特別賞をいただいたことを大変光栄に思います。今後も、映画をはじめとする様々なエンターテイメントを通じてお客様の期待に応え、皆様の人生にヨロコビを提供し続けたいと考えています」としている。
新文芸坐の関口芳雄マネージャーは、「感染防止対策を万全にしながら、お客様一人ひとりの期待に応え、今後も数少ない名画座の一つとして日本映画界に貢献していきたい」とコメントしている。
同社によると、新文芸坐の前身となる『文芸坐』は、1956年、東京・池袋駅東口の映画館『人世坐』の姉妹館として開館。当初は松竹洋画系の封切館だったが、人世坐の閉館後に名画座に転向。併設していた映画書籍の店も映画ファンの聖地となっていた。様々な特集上映を行いながら営業を続けるも、建物の老朽化などを理由に1997年に閉館。2002年12月12日、跡地に再建されたマルハン池袋ビル内に『新文芸坐』として再オープン。低料金2本立て、多彩なプログラム、映画監督や俳優によるトークショー、オールナイト上映など、唯一無二の名画座として60余年にわたり映画ファンに愛され続けている。なお、2000年以降はマルハンが経営を行っている。