【レポート】レギュレーションの整備でパチスロ浮上見いだせるか

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低ベースを実現した6.1号機として、市場デビューを果たした『パチスロ北斗の拳 宿命』。

人気旧規則機の撤去を受け、厳しい業績が突きつけられているパチスロ営業。供給側は、ゲーム性向上を図る新たなレギュレーション策定に力を注いでいる最中だ。パチンコにシフトしつつあるホール側の関心を少しでも手繰り寄せることができるだろうか。

3月15日から19日に渡って開催されたダイコク電機の「DK–SIS Webセミナー」でつまびらかになったのは、4円パチンコの売上や粗利が、20円パチスロを上回り、さらに粗利格差が拡大している状況だ。登壇した講師も、「パチスロ営業に投資しても現状では利益を出すことが難しい」と述べ、パチンコ運用に力点をおいた営業を推奨している。

3月25日と26日に渡って開催されたJAPaNとCFYのコラボセミナーでも多くの講師がパチスロ営業の厳しい現状を指摘。パチンコを軸にした営業手法をそれぞれの視点からレクチャーした。

背景にあるのは、ここまでパチスロ営業の主力を担ってきた旧規則機の撤去だが、その穴埋めを担う6号機が、その受け皿となりえていない状況が続いている。

すでに、営業の力点をパチンコにシフトしているという都内のホール関係者は、「パチスロは新台の供給タイトル数が少なく選択肢が狭い。その反面、パチンコは、ヒット機種も出ているし、選択肢も広い」ことから、今年に入り、パチスロ島からパチンコ島への切り替えに踏み切っている。

6号機初期には、いわゆるリゼロなど、高評価を得た機種が登場することで、明るい見通しも一部で存在していた。しかし、4円パチンコの粗利が、20円パチスロを上回る全体データが示されるなど、時折生じるヒット機を除き、市場の受け止めはかなり厳しい。

低ベース6.1号機として多くの関係者が注目した人気シリーズ最新作となる『パチスロ北斗の拳宿命』も、6号機の評価低迷を払拭させるに至っていない状態だ。

供給側も、今の状況を打開すべく、昨年来からゲーム性の拡がりを目的としたレギュレーション改定の議論を、行政当局と進行させている。その結果、ATを巡る演出面や、有利区間上限ゲーム数の取り扱いなどで、先行きにやや明るい展望が見えてきた。依然として行政当局からは、 ATに係る機能などで、ちょっとした疑義が挟まれるケースも度々あるようだが、その先にあるメダルレス遊技機を含め、より魅力的なゲーム性を実現するためのレギュレーション議論は深まりつつある。

もっとも、現時点では新台需要を大きく刺激するような材料が周知されていないうえ、供給タイトル数上昇のカギを握る、保通協の型式試験をクリアできた機種が、極端に少ない状態のままだ。

メーカー関係者は、「保通協の問題もそうだし、技術的な議論をする時は、メーカーはメーカーで、それぞれの思惑があり、まとまりきれていない部分がある。これをどうにかしないことには、一定の成果を出すにはもう少し時間がかかるのではないだろうか」とやや厳しい見通しを示している。

その一方で、「疑義を挟まれがちなペナルティの問題がきちっと着地すれば何とかなると思う」という明るい展望を抱くメーカー関係者の声も聞いたが、いずれにせよ、今はパチンコとの明暗がはっきりしている以上、需要喚起に繋がる方向性を、早急に打ち出す必要性は高くなってきている。

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