【コラム】完全6号機時代に向かうためのパチスロ機種構成の考え方

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©KITA DENSHI

・稼働アッププロジェクト
ヒット機といえるパチスロ6号機が中々出てこない状況ですが、それでも11月末までに5号機は完全撤去しなければなりません。そこで今回は、完全6号機時代に向けて、どのような機種構成を組んでいけばいいのかを考察したいと思います。

残りの6号機の機種構成について

5号機完全撤去に向けて、機種構成をどうすればいいのかという質問が最近増えています。現状の6号機設置比率はパチスロ総台数の40~50%となっており、あと50%弱の残存している5号機を11月末までに6号機へと入れ替えることになります。

ホールにおける6号機設置比率を40%、機種構成を左図のように考えた場合、残存する5号機は、『ジャグラー』シリーズが25%、5号機のアクロス系機種&『ディスクアップ』で10%、5号機バラエティが5%、5号機ARTが20%程度となります。これらを11月末までに6号機に入れ替えることになる訳ですが、25%分の5号機ジャグラーは可能な限り6号機ジャグラーに入れ替えたいところです。

10%分のアクロス系機種&『ディスクアップ』は、恐らく6号機でも『ハナビ』、『ディスクアップ』が登場することが予想されるため、それをそのまま導入し、新旧を入れ替えるのがスムーズだと思います。

『ハナビ』は6号機では前作に比べボーナス枚数は減ることが予想されますが、前作の出玉率は低かったので、大幅なスペックダウンにはならないと考えています。

『ディスクアップ』は5号機でもボーナス枚数は少なく、6号機でもそのまま、再現できる可能性が高いスペックのため、問題なく受け入れられるのではないでしょうか。

バラエティの5%分は、今後も“バラエティに1台なら購入してもいい”と思える新台は多数登場するので心配はないでしょう。新台でなくても、安価な中古機や倉庫に眠る在庫機種で、稼働には期待できなくてもバラエティに1台なら設置してもいいという台は色々あると思います。

今までの話をまとめると、既に80%分の6号機の機種構成は決まっていて、残り20%分を今後登場する新台から選択していけばいいということになります。

残り20%分だけを購入すると思えば、焦らずじっくりと今後の新台を選んでいけるのではないでしょうか。試打をして本当に良いと思ったものだけを買えば足りるでしょうし、最近の新台の集客効果の低さを見れば、ヒットした機種の後追い導入という選択肢も増えるはずです。

新台で入れ替えが
追い付かない場合

もし、この残り20%の新台購入が予算的に厳しい場合、多くのホールの倉庫には、『Re:ゼロから始める異世界生活』、『北斗の拳 天昇』、『HEY!鏡』、『新鬼武者 DAWN OF DREAMS』など、過去に多台数設置したけど既に撤去になってしまった6号機があると思います。

それらを一時的に設置することで稼働面は期待できなくとも、ベニヤ板にしたり、間引き営業等の減台は避けられると思います。このように、残り2割にだけ頭を悩ませれば良い訳ですが、その大前提は、固定島となる6号機ジャグラー、『ハナビ』などのアクロス系機種、『ディスクアップ』を準備できるかという点です。

特に『ジャグラー』に関しては欲しい分だけ確保できるかは未知数と言えます。6号機ジャグラーを購入する際には、5号機ジャグラーを返却することが条件となる場合があると聞きますが、出し惜しみせず、6号機ジャグラーを確保するために返却すべきと考えます。

ただし、『マイジャグラーⅣ』だけは、『ジャグラー』シリーズの中でも別格の稼働となっているため、競争力を保つためにも返却することだけは避けたいところです。

もし『ジャグラー』を確保できなかった場合ですが、『ジャグラー』は薄利運用するジャンルのため、他の機種で仕方なく置き換える場合でも、その機種を薄利で運用できると考えることが重要だと思います。また、『ジャグラー』と相関関係にある機種を不足分に充てる事ができれば、ジャグラー顧客の流出にも歯止めをかけることができると思います。

ジャグラー顧客と相関がある機種でいえば、『ハナハナ』シリーズ、『パルサー』シリーズ、『ケロット』シリーズ、『沖ドキ!2』、『バジリスク~甲賀忍法帖~絆2』、『ハナビ』シリーズ、『クレアの秘宝伝』シリーズ等が挙げられます。目押しの必要度が低く、シンプルなゲーム性ならジャグラー顧客も回遊してくれる可能性があります。

よって、完全6号機時代へのスムーズな移行は固定島となる6号機ジャグラー、『ハナビ』、『ディスクアップ』を確保することに加え、残りの6号機は本当に良いものだけを、焦らずにじっくり選択していくことが重要だと思います。

前述したとおり、ヒットした機種に関しては、後追いでいいという割り切りも必要ですし、「少台数で導入→徐々に増台」という手段もますます必要になってくると思われます。また今後登場する『ガメラ(サミー)』のようなAタイプを模したAT機も、割は取りにくいけど稼働する、『ディスクアップ』のような機種群に入ってきそうなだけに、注目しておいた方がいいと最後に付け加えておきます。

◆著者プロフィール
三木 貴鎬
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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