【レポート】残存する旧規則機163万台、完全撤去まであと8ヵ月

投稿日:2021年3月22日 更新日:

来る完全新規則機時代まで残すところ8ヵ月となった。一部の旧規則パチスロ機の撤去未履行店舗の問題が大きくのしかかっているが、その最中でも「21世紀会決議」に基づき、旧規則機の撤去を着実・確実に進めていくことが肝要だ。改めて今後の旧規則機撤去スケジュールを把握しておきたい。

警察庁が2020年5月14日に国家公安委員会規則の一部を改正したことにより、認定、検定の有効期限の1年間延長が認められたパチンコ・パチスロ旧規則機。これを受け、パチンコ・パチスロ産業21世紀会が、対象遊技機の細かな設置期限等について決議した「21世紀会決議」に基づき、ホールは目下、旧規則機の撤去を進めている。

特に集客力の高い一部の旧規則パチスロ機に関しては、設置期限の延長は行わず、当初の認定期限満了を持って撤去することとしているが、設置期限を過ぎても設置を続け営業を続けるホールが後を絶たない。中には一度撤去した後、再設置するところも多く見受けられた。こうした当該ホールに対し、組合では組合員資格の停止等の措置を講じるなどの対応を行っている。しかし、事態の沈静化はまだ見えず、引き続き対応が求められている状況だ。

こうした状況下においても、旧規則機の完全撤去期限である11月30日は刻々と迫っている。旧規則機からの脱却、そして新規則機への移行に全精力を注いで取組んでいかなければならない。ここで示す旧規則機の撤去スケジュールをもとに撤去機種や撤去時期を把握し、今後の入替計画に役立ててもらいたい。

新規則機時代まで8ヵ月
旧規則機は約163万台

現時点で残存している旧規則機は、パチンコが約88万台、パチスロが約75万台でおそよ163万台と推計される。

パチンコで今後、撤去されていくのは、「2020年内に検定・認定切れを迎えた『羽根モノ・ちょいパチ・甘デジ』」と、「2021年内に検定・認定切れを迎える機種」だ。前者は撤去期限が当初の期限から7ヵ月(210日)延長されたことから、機種毎に撤去期限が異なる。該当する主な機種は『フィーバークィーンⅡ(5月)』『祭りだ!サブちゃん(5月)』『ギンギラパラダイス情熱カーニバル強99ver.』『ヱヴァンゲリヲン9 8号機プレミアムモデル(10月)』などだ。総台数では約2万台弱というところだろうか。

残りの約86万台は必然的に後者ということになる。このグループは、2021年1月31日時点の総台数を100%の基準とし、11月30日まで毎月15%を目処に撤去していく必要がある。つまり、15%の機種は最長で11月30日まで使えるということだ。

主な機種はミドルが『ぱちんこ真・北斗無双』『大海物語4』『スーパー海物語IN沖縄4』『真・花の慶次2~漆黒の衝撃~』。ライトミドルが『戦姫絶唱シンフォギア』『大海物語4 BLACK』。甘デジが『スーパー海物語IN沖縄4 withアイマリン』『スーパー海物語IN JAPAN with桃太郎電鉄』などだ。どの機種を最後まで残すかは、ホールの方針や遊技客の傾向などによって異なることになるが、今あげた機種は大多数のホールがギリギリまで使うと予想できる。

旧規則機依存が顕著な
パチスロ市場

パチスロは、「2020年内に検定・認定切れを迎えたノーマルAタイプ」と「2021年内に検定・認定切れを迎える機種」が撤去を控える。撤去の進め方自体は、パチンコと同様だ。

前者の主な機種は『ニューパルサーデラックス(5月)』『マイジャグラーⅣ(10月)』『ゴーゴージャグラー(10月)』だ。

パチンコと違うのは、このグループにホールで高稼働を続けるAタイプが入っている点だ。特に『マイジャグラーⅣ』と『ゴーゴージャグラー』は合わせると約10万台にものぼる。この2機種は1ホールあたりの設置台数も多いことから、10月はかなりの台数を入れ替えていかなければならない。また『マイジャグラーⅣ』は、前倒し認定が取得できない機種だったため、前作にあたる『マイジャグラーⅢ』よりも撤去期限が早い点には注意が必要だ。

11月30日までに撤去するグループは『押忍!番長3』『SLOT魔法少女まどか☆マギカ2』『聖闘士星矢 海皇覚醒』『マイジャグラーⅢ』『ディスクアップ』『プレミアムハナハナ-30』などが代表格だ。

特に、『押忍!番長3』は高射幸性パチスロ機が撤去された後に増台に舵を切ったホールが多く、最後まで使っていくことは想像に難くない。また、パチスロの旧規則機の約半数を占めるのがノーマルAタイプとなっている。6号機Aタイプは苦戦している状況のため、5号機AタイプはARTタイプよりも優先的に最後まで使っていくと思われる。

PSともに移行進むも
ネックは“供給台数”

パチンコ、パチスロともにまだ旧規則機は相当数残存しているが、新規則機比率はパチンコが約61%、パチスロは約50%といずれも過半数を超えている状況だ。

ことパチンコにおいては新たな時短機能「遊タイム」をはじめとした新しいゲーム性に対する期待感や、多種多様なスペックを搭載した機種の登場などが追い風となり、今後も旧規則機は自然減に近い形で、新規則機に入れ替わっていくだろう。

一方、パチスロは6号機の稼働状況が厳しい状況が続いており、ホールにおける新台の購買意欲は下火状態だ。また、保通協の型式試験の適合状況が芳しくなく、撤去台数に対し供給台数が不足する事態が大いに懸念されている。このあたりが快方に向かわなければ、倉庫に保管している6号機の再設置、あるいは中古機活用で補う必要もあるだろう。

いずれにしても今は完全新規則機時代を見据え、着実・確実に旧規則機の撤去を進めていくことが何よりも大事なことだ。同時にその時々で変化する業界動向、遊技機動向に臨機応変に対応できる余裕を持った体制づくりも行っておくべきだ。

→旧規則機撤去スケジュール

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