旧規則パチスロ機『沖ドキ!』などの未撤去や再設置が業界内で問題視されているなか、パチンコホール4団体の誓約書確認機関は2月16日、パチンコ・パチスロ産業21世紀会決議を遵守していない店舗に対する「通報・確認システム」の通報件数を発表した。
それによると、2021年1月12日以降の総通報件数は通報件数は1,120件(うち重複通報634件)で、そのうち主旨とは異なる通報を除いた390件(送付済330件、送付準備中43件、その他17件)に対し、事実確認書の送付を行うという。
また2月15日現在、21世紀会決議に基づく旧規則機の撤去未履行が確認され、全機連(全国遊技機組合連合会)へ詳細を通知した店舗数は226店舗230件となった。
226店舗230件(4店舗は複数回通知)の所在は20都道府県。茨城県が66店舗でこれまで同様、最も通知店舗が多く、以下、愛知県の62店舗、栃木県の26店舗と続いた。
都道府県別内訳は次の通り。
茨城県66店舗67件
愛知県62店舗
栃木県26店舗
千葉県19店舗
岐阜県12店舗14件
北海道8店舗
群馬県6店舗
鳥取県5店舗
神奈川県4店舗
埼玉県4店舗
三重県3店舗
福島県2店舗
大阪府2店舗
広島県1店舗2件
宮城県1店舗
東京都1店舗
奈良県1店舗
兵庫県1店舗
岡山県1店舗
熊本県1店舗
同機関ではまた、認定を取得していないと思われる検定切れ遊技機の対応について、日工組および日電協に協力を要請する文書を発出した。文書では当該遊技機の設置を疑われる通報が、1月20日からの10日間で約120件あったとした上で「その多くが認定遊技機との外見上の区別がつかないため、当機関では現地確認ができない状況」と説明。
当該遊技機は「遊技機規則に抵触している可能性が高く、また部品等の劣化も著しいことから何らかの行政処分を受ける可能性が高いと指摘されている」とし、日工組および日電協に対し、組合員各社が遊技機の入替などで訪れた、自社製造の認定を取得していないと思われる検定切れ遊技機があるホールには、その旨を伝え、入替を促すなどの協力を求めた。