東京都遊技業協同組合は5月29日、営業を再開した店舗の一部で、感染症予防のガイドラインが守られていないとして、組合員パチンコホールに対し「営業におけるガイドライン遵守の徹底について」と題した文書を通知した。
都遊協は5月25日付の文書で、「緊急事態宣言が解除された場合は、都知事の休業協力要請が継続したとしても、組合員にこれ以上の休業継続の協力要請をすることはせず、各々経営判断に委ねることとする」旨を通知し、併せて、営業を再開する場合は、くれぐれもガイドラインを遵守するよう要請していた。これを受けて5月26日以降、営業を再開するホールが増えていた。
都遊協の今回の通知によると、「ガイドラインが全く守られていないといった苦情が事務局に寄せられており、一部では実際にガイドラインがほとんど実施されていないことが判明した」と指摘。5月26日付で東京都知事から都遊協に対し、ロードマップへの協力を求める文書が届いているほか、「各マスコミも、休業協力要請に応じられない窮状に一定の理解を示しながらも、ガイドラインの遵守状況に注目している」として、営業を再開するホールに対し、絶対に自店でクラスターは発生させない決意を持ち、ガイドラインを遵守するよう強く呼び掛けた。
都遊協による具体的に要請内容は以下の通り。
〇「パチンコ・パチスロ店営業における新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン」を遵守する。特に台間ボードがない場合は、1台置きの稼働とする
〇広告宣伝については、休業協力要請が解除されるまでの間、これまでの取り組みを継続し、一切行わない
〇当面は、22時までの時短営業とし、保安上必要な照明を除き、ネオン等は消灯する