パチンコ店の禁煙化、ファンの認知率は52.9%

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日遊協はこのほど、「2019年度パチンコ・パチスロファンアンケート調査」の結果を公表した。同調査は、遊技の状況や遊技中断経験の有無、遊技の継続意向、遊技機の評価、パチンコ店にあったら便利なサービス、遊技時の禁煙への考え、依存問題に対する広告の認知状況などを聞き、その結果をまとめたもの。日遊協や九遊連青年部に加盟する162ホールの来店客を対象とし、2,811人から回答を得た。

・遊技の状況
遊技の状況については、「1日当たりの利用金額」「1日当たりの遊技時間」「直近3カ月のホールへ行く月平均回数」などを調査した。

「1日当たりの利用金額」で最も多かった回答は「1~3万円未満」(40.3%)、以下「5,000円~1万円未満」(20.0%)、「3~5万円未満」(16.9%)と続いた。使用金額については「決めていない」が最も多く(51.9%)、以下、「1日単位で決めている」(29.1%)、「ひと月単位で決めている」(17.3%)と続いている。

「1日当たりの遊技時間」は平日の場合、「3時間以上5時間未満」(30.6%)が最も多く、休日の場合、「5時間以上」(31.7%)が最も多かった。平日、休日とも1日当たりの利用金額が多いほど、遊技時間も長くなる傾向となった。

「直近3カ月のホールへ行く月平均回数」は「ほぼ毎日」(26.8%)が最も多く、以下「1週間に1回程度」(23.1%)、「4日に1回程度」(19.3%)、「2日に1回程度」(17.2%)、「1ヵ月に1回程度」(8.2%)、「1ヵ月に1回未満」(8.2%)と続いた。1日の利用金額が「5万円以上」と回答した層に限れば、「ほぼ毎日」行くと答えた割合が40.7%となっている。

・遊技の中断経験
1年以上の遊技の中断経験については、32.6%が「ある」と回答した。中断経験で最も多い理由は「自由になる時間やお金が減るなど、自分自身を取り巻く環境が変わったから」(45.1%)が最も多かった。他の理由としては「出玉の波の荒い機種がなくなったから」(10.2%)、「パチンコ・パチスロのゲーム性がわかりにくくなったから」(6.9%)、「短時間で勝ち負けが決まる台がなくなったから」(6.9%)を選択する人が比較的、多かった。

一方、再開理由については「自由になる時間やお金が増えるなど、自分自身を取り巻く環境が変わったから」(37.9%)が最も多く、以下「他の人に誘われたから」(12.4%)、「行きやすい場所に新しい店ができたから」(11.6%)が続いた。中断、再開とも「自身を取り巻く環境が変わった」という外的要因を挙げる声が多かった。

・遊技の継続意向
遊技の継続意向については、56.9%が「継続意向あり」と答えている。その理由として多かった回答は「立地や駐車場の関係でホールに行きやすいから」(33.7%)、「店員の対応、態度がよいから」(25.2%)、「ホールがきれいで居心地がよいから」(25.1%)など。性年代別で見ると、男性の若年層ほど「遊びたい機種が置いてあるから、多いから」といった機種の好みに依っている傾向が見られ、女性の場合は「同行者と一緒に楽しめるから」を理由に挙げる割合が多く見られた。

・遊技機の評価
遊技機の評価では、パチンコ機、パチスロ機それぞれの不満点を聞いた。パチンコ機の不満点で最も多かったのは「あまり連チャンしない」(42.2%)。このほか「大当りしにくい」(34.9%)、「大当り時の出玉が多く期待できない」(33.4%)といった声が多かった。パチスロ機への評価も同様の傾向となり、「あまり連チャンしない」(27.5%)、「大当り時の出玉が多く期待できない」(25.9%)、「大当りしにくい」(23.0%)など、全般的に“大当たり”への不満が多い結果となっている。

・便利と思う施設やサービス
将来、パチンコ店にあれば便利と思うサービスについては、「キャッシュレスで遊技できるシステム」(25.4%)を挙げる声が最も多かった。このほか「遊技履歴や使用金額が逐一把握できる会員アプリ、会員カード」(16.6%)、「置き引き犯罪、犯罪抑止のための顔認証機能付きカメラシステム」(15.9%)、「インターネットショップを利用できる景品交換システム」(15.9%)、「自宅までの送迎」(15.0%)といった回答を選択する割合が高かった。

また女性の30代、40代では「インターネットショップを利用できる景品交換システム」(30代:29.6%、40代:27.6%)を支持する声が高く、この層に限ってみれば「キャッシュレスで遊技できるシステム」(30代:21.9%、40代:21.6%)よりも値の高い結果となっている。

・禁煙に対する考え方
4月1日から始まったパチンコホールを含む原則屋内禁煙化。その認知率については52.9%が「知っている」(知らない:44%、不明:2.8%)と回答。また喫煙者に限った結果では「知っている」と回答したのが55.8%となり、原則屋内禁煙化の認知率について、喫煙の有無で大きな差は見られない結果となった。

禁煙化後の遊技の状況については、現状と変わらないとする考えが半数以上を占めた。このうち、遊技の頻度は「今より多くなるだろう」「変わらないだろう」の合計が64.7%、滞在時間は「今より長くなるだろう」「変わらないだろう」の合計が63.7%、遊技するホールは「現在と同じホールに行くだろう」が65.0%となっている。

また上記の質問に対する喫煙者に限った回答結果では、上記に比べて各回答の値は下がるものの、「変わらない」や「多くなる(長くなる)」といった回答の割合が4割~5割を占める結果となった。

・依存問題に対する広告認知状況
パチンコ・パチスロ依存問題に対する広告の認知状況については、関連する広告で最も認知率が高かったのが「リカバリーサポート・ネットワークの相談窓口告知ポスター(またはステッカー)」で認知率55.8%となった。以下、「18歳未満立入禁止」が52.5%、「のめり込み防止標語」が40.1%、「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」が34.9%、「自己申告プログラム、家族申告プログラム」が30.0%となっている。

年代別で見た広告の認知状況は、男女とも若年層ほど認知率が高く、「リカバリーサポート・ネットワークの相談窓口告知ポスター(またはステッカー)」の場合では、20代、30代に限って見ると認知率は、男女とも70%を超える結果となった。

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