遊技産業未来研究所(中野忠文代表取締役)は2月25日、東京・押上の東京スカイツリーイーストタワー内グローリーナスカ本社会議室で46回目となる定例セミナー「未来研究会」を開催した。
第1部ではPRCの中田藤生代表取締役(チャーリーロドリゲス湯谷氏)が「粗利ミックス(相乗積)より営業重点課題を整理する!」と題して講演。そのなかで、今回のメインテーマとなった「粗利ミックス」について説明した。
この手法は流通業では一般的に用いられるもので、ホール営業に置き換えると、パチンコ・パチスロのレート別やスペック別といった「部門ごと」の粗利益率と売上構成比を把握し、営業上の重点課題を整理する手法になるとし、「これにより設置シェアを高める部門、あるいは逆に設置シェアを減らす部門などを見極めるべき。今年に入り、対前年比でパチンコの稼働が向上している店舗が多いなか、より重要になる手法」などと述べた。
第2部ではグローリーナスカ情報分析グループの堀金泰陽サブマネージャーが「パチンコ新規則機、スロット6号機の最新状況を遊動データから考察!」と題し、遊技客の動向を“見える化”する独自のマーケティングシステム『遊動』をもとに、パチンコ新規則機やパチスロ6号機の最新動向を解説した。
第3部では遊技産業未来研究所の中野忠文代表取締役が「2020年スタート!~業界新時代へ向けて~」と題し、パチンコ機の最近の業績傾向を詳細に解説。また、来年1月に向けて新規則機への入れ替えを進めるなかで重要になることとして、「新規則機は高い利益率での運用は難しいと考えるべき。稼働を高めつつ粗利を確保する意識が最も必要になる」と述べた。