・進め!15,000枚への道
今回は設定を使わないと稼働しない、設定を使わないと出ないパチスロ6号機において、どの設定を使ったらいいのかを検証してみます。偶数設定の時代から奇数設定の時代に突入するのでしょうか?
6号機の有効設定は?
6号機時代に突入してから「設定を入れないと稼働しない」「そもそも設定を入れなかったら全く出ない」という声が多いようです。
誤爆しても2,400枚で止まってしまいますし、2,400枚出る機種も限られている中で、そう1日に何回も2,000枚クラスを同一ユーザーが獲得することも少ないでしょう。従って設定1を放置するだけでは、出玉的には“全く魅力のない機械”として、6号機全般が成り下がることになります。
そこで高設定を使いながらの運用が必須になるのですが、これらの運用を難しくしている要素が「設定6が短時間で分かってしまう」事です。
保通協の検査で短時間、中時間試験を通過するためには、仕様上、設定6が分かりやすくなるので(理由は割愛します)、“設定6かも、という期待感で実は設定4でした”という、ユーザーを半日くらい引っ張ることのできた手法も難しくなります。
かといって偶数設定示唆がある以上、設定4確定みたいになるとユーザー的に魅力があるのかという疑問が出てきます。
ここで5号機の主力機種と6号機で、まずまず稼働した機種の設定毎の出率を見てみます(下図参照)。5号機の設定4と、6号機の設定5が同等位になっているのが分かります。
6号機の設定4は出玉率が103%~105%ですが、実際の出玉率は1~2%低く出ることが多いので実質101%~103%となります。ユーザーからすると「負けないけどなぁ」といった設定になってしまっているのが現状です。つまり高設定だから1日打ち込もうという設定にはなっていないのです。
しかし、5号機よりもむしろ設定示唆要素も増えていて、設定6じゃないのもすぐわかってしまう。それでいて偶数示唆もあるとなれば、ユーザーが喜ばない設定4ということが分かってしまう。ホール側からすると非常によろしくない状況になるでしょう。
かといって設定2以上示唆もあるので設定3か、設定6じゃないけど設定2あるいは設定4かみたいになると、設定の魅力は6以外には無いという結論になってしまいます。
そうなると設定6狙いのユーザーばかりになり、設定6が1台のみとハッキリしてしまうと、その他の台からはお客さんがいなくなり、粗利は減る、稼働も減るといった厳しい状況になります。
折角の設定6なのにこれでは本末転倒と言わざるを得ません。また客層も悪くなることも予想されます。
そこで注目するのが「設定5」になります。6号機の設定5は106%~110%まであり、5号機で設定4でも打ち込んでくれていたユーザーでも満足できる出玉率になっています。
そうでありながら、5号機時代よりも出玉率が低く、また誤爆がほぼない6号機なのでホール側としても非常に使い勝手が良くなっているといえます。
さらに、奇数濃厚示唆が出たとしても設定5があるとユーザーに認知されれば、設定1でも稼働する可能性が高まります。したがって設定5が、現状6号機の鍵になる設定といえるでしょう。
それでも設定6は必要か?
では設定6は必要ないのでしょうか?私は、設定6は使いどころだと考えています。新台導入されたばかりで、解析が出ていない初動の集客期には設定6が大きな役割を果たします。
「あのお店は設定6をつかう店」というイメージアップに必要です。 ①集客に設定6を使い高設定を使うお店というアピール→②設定5使用に移行→③設定6狙いのユーザーが離反→④常連客に還元→⑤客層の良化→①に戻る、このようなサイクルを繰り返していくことができれば自店に対する信用も必然的に上がっていくのではないでしょうか。
設定5はあるけど設定6はないとユーザーに思われては逆にイメージダウンになりかねませんが、解析が少ない中で設定6を使っていれば、あの台は設定6だったかも、という口コミになります。
また、現状、新台入れ替え位しかユーザーから見たイベントが無いので、入れ替え日こそ、設定6への期待感できっちり集客させ、来店動機を作る事が重要です。
その際は、5号機のイメージで偶数設定か奇数設定かで、何となく設定2を使ったり設定4を使ったりしても稼働が上がらないという事が先述した理由から明らかですので注意が必要です。もっと言えば設定1から設定6までフルに活用しなければならなくなったという事でしょうか。
また、6号機になって痛感するのが、解析が出てくるたびに使う設定も変化していくという事です。稼働の変化、客層の変化、によってもメインで使う設定が変わっていくので設定の担当者は大変です。
また新台も導入していく必要があるので、機械評価もしていかなくてはいけません。パチスロだけではなく、パチンコも同様のことをしなくてはいけません。ますますパチンコのプロフェッショナル、パチスロのスペシャリストのような形で分業制が必要になっていくと思いますし、そのような体制が求められていくのではないでしょうか。
◆著者プロフィール
三木 貴鎬
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。
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