【コラム】パチスロ市場を紐解く BT機の導入と直近の実績を振り返る

投稿日:2026年8月4日 更新日:

BT機市場は導入開始から約1年を経て、一定のラインナップがそろいつつあります。ただ、設置比率や稼働推移を見ると、今後は長期稼働とホール運用の両立が普及拡大の鍵となりそうです(文=中野大輔/メイドインサービス事業戦略部部長)。

この記事のポイント

  • BT機は導入19機種、総販売台数約7万台規模まで拡大した。
  • 『AREX』など好調機がある一方、機種間の稼働差は鮮明になっている。
  • 設置比率は約5%にとどまり、普及拡大には長期稼働とホール運用の両立が重要となる。

この1年間のBT機市場を振り返ると、導入機種数は19機種に達し、総販売台数は約7万台規模に到達しました。しかし、直近の稼働実績や設置比率は依然として伸び悩んでいるのも事実です。

BT機の実績

実績面では『AREX』が長期安定の代表例となり、『シェイク』や『SBニューキングハナハナ』も高稼働を維持。一方、初動の勢いを維持できない機種もあり、機種間のパフォーマンス差はより鮮明になりました。

また、AT機と比べると稼働の落ち込みは緩やかで、一定水準を維持する傾向です。しかし『1000ちゃんA』や『ニューパルサーBT』は導入から約1年で2000枚台まで低下しており、長期的に見るとジャグラーやハナハナといった主要機種を除く“一般的なAタイプ”と比べても、稼働維持が難しいケースが見られる点は課題です。

『サンダーV』や『異世界かるてっと』は高稼働を維持していますが、導入間もない点には留意が必要です。現時点では単純比較は難しいものの、初期から中期にかけての稼働推移としては好調に推移している事例として評価できます。

BT機全体の設置比率は今年6月時点で約5%にとどまり、2027年の10%目標にはまだ半分の状況です。総じてBT機にはポテンシャルを持つ機種が存在するものの、成功事例は限定的です。今後は『異世界かるてっと』や『タコスロ』に見られるスペックの広がりを背景に、従来のAタイプとは異なる魅力を持つ機種の登場が、カテゴリ拡大の鍵を握ると考えられます。

◆プロフィール
中野大輔
㈱メイドインサービス 事業戦略部 部長
大手メーカーで約20年間勤務。開発職・マーケティングの経験を活かし、現職では全国ホール企業の経営/営業支援および複数遊技機メーカーの開発支援に携わる。特にパチスロメーカーの開発支援で実績を上げており、開発戦略参画から製品企画・評価検証まで多岐に活躍。

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