【レポート】アニメIPをフックに若年層と新しい価値創出 マルハンのアニメIP活用

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7月は「東京リベンジャーズ」、9月は「ブルーロック」のARフォトスポットを設置した。

マルハン東日本カンパニーが管轄する《メガシティ》ブランド11店舗では、若年層顧客を明確なターゲットに据え様々な施策を行う『MeGa Party!(メガパーティ)』を展開している。そんな中、今夏はアニメIPに特化した切り口で若年層の注目を集めた。

推しと戯れまくる世界線 新たな施策「マルハにめ!」

2ヵ月に1回、11店舗のメガシティ店舗合同で行われる「MeGa Party!(メガパーティ)」。同期間中は、若年層とのタッチポイントを増やすべく、様々な施策を展開している。

これまで、ホールを舞台にした謎解きイベントの開催や、併設する食堂・カフェコーナーでの特別メニュー提供などを行ってきたが、今夏(7月、9月)からは、アニメIPを活用した新たな施策「マルハにめ!」をスタートさせた。

「マルハにめ!」では、アニメIPの店内装飾展開はもちろん、アニメ賞品の提供やAR写真撮影スポットの設置、アニメ衣装を身にまとったコスプレイヤーの招致などを展開中だ。

《マルハンメガシティ2000蒲田7》の臼井哲朗店長はアニメIPの強みについて「今の若年層にとってアニメは、ごくごく身近なものとなっています。アニメをきっかけとして、自店に興味を持ってもらい入店してもらう。アニメが持つ吸引力は大きいと思います」と話す。

コンセプトイメージ

ノンユーザーへの訴求効果は『◎』

「MeGa Party!」「マルハにめ!」の取組み成果は着実に表れている。同取組みの一環として《マルハンメガシティ横浜町田》で行われた、『東京リベンジャーズ』声優の招致イベントや、若年層に人気のゲーム実況者の招致イベントでは、X広告の宣伝効果も相まって、多くのノンユーザーを集めることに成功した。また、来店客の顔認証ができる店舗では、若年層比率が高まったというファクトデータも確認できたという。

一方、臼井店長は「若年層ファンの呼び込みに関しては実績も出始めてきましたが、そこから実際の遊技にどうやって繋げていくか、その仕組みづくりが当面の課題です。アニメIPの使い方、打ち出し方に関しても洗練できる余地は大いにあるので、今後も試行錯誤しながら取組んでいきます」と意気込む。

業界で率先して若年層、新規ファンの取り込みに乗り出すマルハン東日本カンパニー。アニメIPは間違いなく、その原動力のひとつとして大きく作用している。同時に、同社の取組みは、アニメIPが持つ大きな可能性を垣間見ることもできる事例ともいえる。

「MeGa Party!」「マルハにめ!」期間中に出現する店内装飾。

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