【コラム】上位ATの獲得期待値は3,200枚 『Lアズールレーン』を評価する

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お盆商戦前に出揃う機種の中で、過去にパチンコで高実績を上げている『アズールレーン』が登場する。ユーザーの注目度も高まっている同機の評価をお送りする。

同機は純増2.5枚(通常AT)or5.1枚(上位AT)で、擬似ボーナス搭載のAT特化タイプである。通常ベースは25.8G/50枚で、46枚貸しなら23.8Gと非常に低いが、初当たり確率が設定1で1/167と軽く、コイン単価も3.6円に抑えており、直近の京楽産業.の機種のウリである「時間効率の良さ」が特長となっている。

通常時はレア役で内部状態を上げて、レア役で擬似ボーナス当選を目指す流れ。G数解除がない反面、天井は350Gとなっており、天井到達時は擬似ボーナスが確定する。擬似ボーナスは白7(AT期待度26%)、青7(同62%)があり、出現比率は95:5とのこと。擬似ボーナスの獲得枚数は100枚。

擬似ボーナス中はレア役などでAT当選が行われるが、AT当選はボーナス規定回数でも管理されており、最大10回で天井となる。その仕様は『バジリスク絆』のBTシナリオと同じイメージだ。ちなみにAT間天井も搭載されている。

ATは始めに3G間の上乗せ特化ゾーンからスタート。保証G数後には継続率(0%、25%、60%、90%)を参照して上乗せが発生する。平均は約100G、最低でも50Gは獲得できる仕様である。

AT中はレア役からバトル発展を目指す流れで、レア役から約1/60の確率でバトルが発生。バトル勝利でG数上乗せ、擬似ボーナス、上乗せ特化ゾーンのいずれかを獲得できる。

AT中の擬似ボーナスはBAR揃いを目指す。BAR揃いできれば、仲間が1人増えAT性能がアップ。仲間が4人になれば、上位ATをかけた上位CZの権利を獲得できる。上位CZの成功率は54%とのこと。

上位ATは、はじめから仲間4人の上乗せ性能MAX状態でスタートするため、獲得期待値は3,200枚と非常に高い。なおかつ、上位ATに突入するまでに平均2,000枚近くを獲得しているため、AT当選から上位AT終了までの期待値は5,000枚を超えるようだ。

上位AT終了後は有利区間をリセット。再度上位CZに突入し、成功で上位AT、失敗で通常ATに当選する。上位AT出現率は約1/7,300、MY3,912枚、MY単価1,083枚と非常に高いのが特長である。

ハイエナが懸念点も
バラエティでは重宝

低ベースであることに懸念をお持ちの方もいるかもしれないが、1/167の擬似ボーナス当選までは平均約7,000円、1/598のAT当選は擬似ボーナスの出玉を加味しても約2万円が平均投資となる。投資金額で換算すると、他の高単価AT機と大差はない。

ただ、懸念点としては、ボーナス規定回数がAT当選のメインとなる場合、“ボーナス○回目以上が狙い目”というような解析情報が出てしまうとハイエナ機に成り下がってしまう可能性がある。

同機の客層はコンテンツからも若年層がメインと予想され、解析情報によっては稼働急落も起こりやすく、低ベースであることから若年層が手を出しにくい状況も起こりうるだろう。

上位ATがもつ出玉性能は魅力的だが、低ベース機と若年層のミスマッチから中々強気にはなれないが、お盆前のパチスロ新台が少ないことから、本機は「買い」で、最低でもバラエティには必ず確保しておきたい。大型の旗艦店なら4~5台も視野に入れて良いかと思う。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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