【従業員のセカンドキャリア支援 PSC支援制度】
社内キャリアアップorチェンジ(転職等)をスムーズに図る仕組みをトータルでサポート
㈱パック・エックス イノベーションはこのほど、ホール企業で働く従業員のセカンドキャリア設計をサポートする『PSC(Pセカンドキャリア)支援制度』を今年中に立ち上げることを発表。これに先立って、『先駆けトライアル』を募集する。
「業界関係なく国内では、人生100年時代と言われる時代が到来し、企業の中高年従業員をどう活かすのか? そのためのキャリア教育および支援が必要と考えます」(パック・エックス イノベーションの吉松真執行役員)。パチンコ業界でも従業員の高齢化が進行しており、キャリアデザインが注目されている。
そこで今回、パチンコ業界の「人材」に関するリーディングカンパニーのパック・エックス イノベーションが始めるのが、『PSC(Pセカンドキャリア)支援制度』だ。
同制度は、ホール企業を対象に中高年従業員向けに会社の制度として導入し、自身のキャリアデザインに向き合うというものだ。そして、キャリアアップ及びキャリアチェンジ(独立・転職)を全面的にバックアップするというサービスだ。制度導入を希望するホール企業は、パック・エックスイノベーション支援のもと、キャリアデザインセミナー(勉強会・ワークショップ)を企業内にて開催し、従業員が自社内でのキャリア充実を目指す「キャリアアップコース」と、独立や他業種への転職を目指す「キャリアチェンジコース」を設計。希望者のキャリア設計をサポートする。
数十社に応募しても面接は1社程度
ホール従業員のキャリア設計は、多くの課題を抱えているのが現状だ。特に企業では中高年層向けのキャリアアップ制度が充実しておらず、キャリアアップするのが難しい。キャリアチェンジ(転職)、独立を目指す際も、必要なノウハウが不足している。
採用アドバイザーや求職者向けのセミナー講師として豊富な経験を有する萬・COI(ヨロズドントコイ)の坂本勝章代表は、ホール従業員の多くがパチンコ業界の経験しかなく、転職市場で厳しい状況にあると指摘。「数十社に応募しても面接1社に至るかというのが現状で、職務経歴書を適切に作成できる人も多くありません」と説明する。
現状を改善するには、従業員がライフプランを見つめ直し、それに合ったキャリア設計ができるようホール企業が積極的に制度を整えることだ。「年齢を重ねるごとに選択肢は限られていきます。せめて40歳頃から、自身のキャリアプランに真剣に取り組めるような環境を企業側が提供することが重要です」と、パック・エックス イノベーションの吉松執行役員は言う。
上述した通り『PSC支援制度』は、従業員が将来のキャリアデザインを自ら考え行動できるようにサポートを行う。キャリアアップを選び、現状の働き方に明確な目標を立てるのも、またキャリアチェンジを選びチャレンジするのもこの支援制度の目的だ。「ホール企業で働く、特に管理職以上はマネジメント力が高く、他業種で出世するケースも少なくありません。個々の声を丁寧に聞き、可能なキャリアを一緒に追求することで、こういった可能性に気付かせてあげるのも我々の役目です」と、これまで複数のホール企業に所属し、新卒採用や教育研修に携わってきた㈱Bagusの内田大介代表取締役は語る。
キャリア制度構築は企業側の大切な役割
ホール経営は今後、スマート遊技機の導入拡大などにより、同一規模の店舗内において必要とされるスタッフ数は、より減少する見込みだ。
また昨今、働き方改革の浸透もあり、様々な業態で制度がないために退職した社員と企業との労働争議が発生する事例が目立ち始めている。ホール企業も、こういったケースで強いられるコストと、中高年層の従業員のキャリア設計への投資を真剣に考える必要があるだろう。
「企業側には、従業員を採用した責任があります。若手社員だけでなく今こそ中高年層の従業員に、適切なキャリア設計を構築できる環境を提供することが、企業側の大切な役割ではないでしょうか?」(パック・エックス イノベーションの吉松執行役員)。
㈱パック・エックス イノベーション
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担当:吉松