第1講座では新井氏が成功する新規出店のフォーマットについて「大商圏の大型店か、400台以下の居抜き出店に二極化している」と説明。商圏分析の手法を解説するとともに、「出店する商圏の規模にあった形態を選択することが大切。新規出店の全体的な傾向は大型化に向かっているが、専門化することで小型店でも局地的に戦える。小型店をメインに出店数を加速しているモデルもある」などと紹介した。
続く第2講座では西村氏が、新規出店対策としてのリニューアルについて言及。そのポイントは新規出店効果がひと段落する6週目にあるとした上で、「リニューアルの成否はそれまでにどれだけ期待感を積み上げられているかが大切。全体が無理ならば一部の部門だけでもリニューアルに向けて業績を上げることが、成功につながる」と、リニューアル前こそが勝負時だと強調した。
また、第3講座では徳村氏が、リニューアルを成功させるタイミングなどについて講演。リニューアルのタイミングについて同氏は「以前は季節指数のいい時、大型機種の登場時が王道だったが、いまは市場構造が変わるタイミングが狙い時」とした上で、「大切なのは機械ありきでなく、求める人に響く仕掛けができているかどうか。例えば強化中の機種があるときにはむやみに新台は入れない」などと解説した。
最後に第4講座で当日のセミナーを総括した奥野氏は、「業績を1.1倍、1.2倍にする新規出店やリニューアルは大概却下される。投資する際には業績を2~3倍にするプランを立てることが前提。そのためには成長部門への集中投資が原則だ」と投資における原則論を展開した。