里見治理事長は「遊技機の人気が落ちているのは、確率のみでゲームが成立していることも要因。もっと偶然性を含めた面白いゲーム性や短時間で遊べる遊技機も必要。風適法は施行されてから30年ほどになるが、抜本的な改革を行う時期に来ている。我々の業界は規制緩和というより、規制改革を組合として取り組んでいかなければならない」と危機感を表明し、多様化に向けた規制改革を推進する意向を表明した。
総会終了後の記者会見では小林友也セキュリティ委員長が、日電協加盟メーカー3社4機種計17万2,000台を対象としたサブ制御基板の交換について6月下旬より実施することを発表した。
このサブ制御基板交換は「昨年より何者かによってサブ基板を交換される事案が発生、確認されたホールから異常を確認する問い合わせがあった。(異常を示した)基板を確認したところ、そのほとんどが目視では判らない精巧な改造品であることが判明した。当該基板のロムはその内容を知りうるものが意図的に遊技メダルを搾取できるように改ざんされており、ホール並びに一般の遊技者が損失を被る恐れのあることが確認されている。さらに行政当局からも、これらの事案に対し早急な対策を求められている」と小林委員長は説明し、対象機種『パチスロ北斗の拳F』(市場設置台数1万7,000台)、『パチスロ北斗の拳転生の章ZA』(同10万5,000台)、『オスバンチョウ2Q』(同3万9,000台)、『バイオハザード5Z』(同1万1,000台)の全てのサブ制御基板を交換し、回収した基板を当該メーカーが点検を実施。交換基板には日電協統一の点検済シールを貼付することを明らかにした。
会見で発表されたサブ基板交換の要旨は以下の通り。
対象機種のうち『パチスロ北斗の拳F』は今年9月、『オスバンチョウ2Q』は今年8月より順次検定期間が終了となるため、検定が切れた遊技機では部品交換ができなくなることから、当該2機種の点検確認作業については、ホールで認定取得が前提となる。
今回は変更承認申請の手続を以って実施する。交換の手続きは保証書の発行が必要で、交換作業等の日程など事前に対象となるホール側と確認して対応する。
ホール側の負担軽減のため、遊技機の入れ替え等にあわせて、点検確認のためのサブ制御基板の交換作業を行う(費用負担は基板交換する検定機の台数×40円)。また遊技機の稼動を止める必要はなく、通常の遊技機入れ替えと同様となる。