ゲンダイA、震災・広告規制で減収減益推移

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 ゲンダイエージェンシーは1月20日、2011年4〜12月期 (第3四半期累計期間)連結決算を発表。連結業績について売上高125億1000万円(前年同期比17.9%減)、営業利益11億8700万円(同22.5%減)、経常利益11億9100万円(同22.7%減)、四半期純利益6億7200万円(同19.9%減)と、減収減益で推移していることを報告した。

 主力の広告事業では、震災後の広告活動自粛及びイベント広告宣伝規制強化の影響により広告需要が減少。売上高は120億7900万円(前年同期比17.5%減)、セグメント利益は14億7100万円(同28.7%減)となっている。

 また、中古遊技機売買仲介事業では震災に伴う遊技機の新台販売延期や入替自粛等により取引が停滞。10月以降は新台販売において回復傾向が見られたものの、中古遊技機売買の回復は遅れていることから極めて低調に推移。連結子会社のバリュー・クエスト社が運営する中古遊技機情報サービス「VQnet」では継続的なコスト削減を行ったが、中古機売買の大幅な減少の影響を吸収しきれず、第3四半期累計期間の成約台数は3万3000台(前年同期比39.4%減)、売上高3億100万円(同35.6%減)、セグメント損失5300万円(前年同期は1億9900万円のセグメント損失)を計上している。

 なお、期初は震災の影響により大幅な減収減益が予想されたため、2012年3月期の配当予想は年間2000円(期末2000円)を予定していたが、通期業績予想の達成確度が高まったことから年間4000円に上方修正している。

 2012年3月期(2011年4月〜2012年3月)の通期連結業績予想は以下の通り(前回発表予想からの変更はない)。
売上高162億3000万円(前年比15.2%減)
営業利益13億700万円(同22.2%減)
経常利益13億円(同22.8%減)
当期純利益8億4000万円(同2.8%減)

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