パチンコ機の不正改造に関与した悪質なホール業者の摘発と、県内広域に被害が拡大していたヤミ金事件を解決した功績で、兵庫県警生活安全部に警察庁長官賞が贈られたことがわかった。8月20日付神戸新聞電子版が報じた。
この不正改造事件は08年から10年7月にかけて神戸市と姫路市あわせて5店舗で行われていたもの。県警生活環境課が5店舗の店長ら10人を逮捕。5店舗はその後廃業に追い込まれた。同紙では、悪質店の廃業などに結びつけたとして保西耕三警視(54)=受賞後、兵庫署に異動=のコメントを掲載。「客の理性を失わせ、お金を注ぎ込ませる営業は許されない」と振り返ったと伝えている。
一方のヤミ金事件は「10日で3割」という法外な金利をとっていた無登録のヤミ金グループの摘発事件。昨年10月までに県警生活経済課はヤミ金グループ15人を逮捕した。報道によると被害者は生活困窮者ら338人で、その後の裁判で認定された犯罪収益は約3700万円に達した。