中古パチンコ台販売会社などが加盟する「東日本遊技機商業協同組合」(東京都台東区)のサーバーに侵入し、理事長が経営する会社の内部情報を取得したとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと上野署は1月14日までに、不正競争防止法違反(営業秘密の侵害)などの疑いで、ソフトウエア開発会社社長の市川幸人容疑者(46)を逮捕した。時事通信社のネットニュースが同日付で報じた。
報道によると、市川容疑者は昨年5月から10月の間、260回にわたり、台東区東上野の会社のパソコンから、不正に手に入れたID、パスワードで組合のサーバーに侵入、理事長が経営する中古パチンコ台販売会社に損害を与える目的で、販売先や数量などの流通情報をダウンロードした疑い。同容疑者は容疑を認め、「組合の顧問を首になり、理事長に恨みがあった」と供述。取得した情報を印字し、数回にわたり、複数の組合員に郵送していたという。
同センターによると、同法は2009年4月に改正され、営業秘密の侵害行為について刑事罰の対象範囲を拡大しており、これに関する適用は全国初と伝えている。