残債のある中古機にレンタル可能なスキーム提案

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 会員パーラー間の中古機レンタルをサポートする(株)キーマンズ・キャピタル(東京都文京区・平松相大社長)は11月21日、同社で記者会見を行い、残債のある遊技機でもレンタルを可能にする新たなスキームを追加したことを発表した。

 この新スキームはレンタルをする借手側会員が確定していることを条件に貸手側会員が保有する残債のある遊技機をキーマンズ社が買い取るというもの。残債分を遊技機メーカーに支払い、所有権をメーカーからキーマンズ社に一旦移した上でレンタルする仕組みで、売買にも応じる。買取価格は中古相場により変動。レンタル価格は通常のレンタルと同様に中古相場の8掛けが目安となり、3ヶ月で分割支払いとなる。4ヶ月目以降は1台につき1ヶ月1000円で再レンタルすることも可能。キーマンズ社には借手側からレンタル価格の10%の手数料が入る。

 昨年10月にスタートした従来の基本スキームは会員パーラーが所有する中古機を所有権はそのままに第三者の会員パーラーに貸出を可能にした点で特徴をなしていた。会員になると貸出を希望する中古機をキーマンズ社が運営するWebサイトに登録できると同時に、他の会員パーラーの登録リストからレンタル希望の中古機を選択することができたが、中古機移動については原則として「残債のない」ことが条件づけられていたために残債のある場合は中古機として動かせない制約がついていた。

 一方、会見ではバラエティーコーナーや1円パチンコ、5円スロットなど低貸玉営業向けに提案する「パケット・プラン」という新メニューも発表された。

 現在の中古機市場は「売れる中古機しか売れない」(平松社長)傾向が強いが、この提案はそれ以外の中古機でも“資産の流動化”に可能性を広げているのがポイント。たとえば3万円未満、2万円未満など中古相場の価格帯に応じた機種リスト(パケット・リスト)を会員パーラーごとに作成、これをWebサイトに公開し、借手を求める仕組みで、借手側には5台以上などの条件が付される。レンタル期間は通常メニューより1ヶ月短い2ヶ月間。レンタル価格は通常メニューと同じく中古相場の8掛けが目安で、3ヶ月目以降は1台につき1ヶ月1000円で再レンタルすることもできる。キーマンズへのレンタル手数料は通常メニューと同様、貸手、借手の双方からレンタル価格の10%となっている。

 会員企業は現在約300社。

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