福岡県のパチンコパーラー企業、(株)アクセス(福岡市博多区・梅村安宏社長)が12月10日、福岡地裁から破産手続開始決定を受けたことがわかった。同社は9月10日、すでに債権者から同地裁に破産手続を申し立てられていた模様。
帝国データバンクの調べでは同社は地元福岡のほか大分に5店舗を展開し、ピーク時の95年3月期には年収入高が360億円を超えていたが、2006年3月期の売上高が約199億8500万円にダウン。今年5月末に決済難となるなど資金繰りが悪化、一部店舗の閉鎖に踏み切っていたという。
一方、これとほぼ同時期にアクセスが4社に会社分割が行われていたことが判明。大阪を拠点とするパーラー経営グループに資産が移転したとして、これまで金融支援をしてきた地元中堅同業者の関連会社が本店不動産に対して競売を申し立てたのちに、債権者による第三者破産が申請されていたようだ。
申請時の負債は約100億円にのぼっていたという。