アビリット(株)は、パチンコ用カードシステム「クリエイションカードシステム」の新製品として、ICスティックをカードに替わる媒体として採用した全紙幣入金対応ユニット『FantaスティックCROZII』を発売した。
ICスティックは、カード、コインに次ぐ第三の媒体といえるもので、最大の特長は従来のカードやコインと比較してスティック自体が非常に小さいこと。そのためユニット内に最大6本のスティックの搭載が可能となる。またスティックの価格が280 円と安く、イニシャルコストの軽減に貢献するほか、「セキュリティに優れデータの許容量があるために、汎用性を備え今後の研究・開発の余地がある」(同社担当者)という。発券機も不要だ。
ファンがユニットを使用する場合は、上部の紙幣投入口に紙幣を入金するだけでOK、残金が残ったまま台を移動する場合はCR機の返却ボタンを押すと内蔵されているスティックがスティックリーダーから返却される。また残金があるスティックを精算する場合は精算機に入れれば残額が戻る仕組みだ。
ユニットは昨年12月末のフィールドテストを経て今年3月より製品の市場投入を開始。四海樓や大東洋など全国で10店舗以上のパーラーで導入店されているという。今後同社はICスティックを製品の主流に据える予定。