ニラクが「第2回依存対策啓発セミナー」を開催

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セミナーには約80名の地域支援に携わる職員やぱちんこ関係者が参加。互いの取組みなどを共有した。

 福島県を中心にホール展開するニラクは11月8日、郡山市内の同社研修センターでぱちんこ関係者や地域支援に携わる方々を対象とした「第2回依存対策啓発セミナー」を開催。約80名が出席した。

 冒頭では、同社取締役経営企画本部長の大石明徳氏が登壇。「当社は依存の対策をCSRの一環として捉え、予防とセーフティネットの構築を地域との連携の中で進めたいと考えている。本セミナーはこのような視点で、地域の方々とどのように受け止めていけるかを考える機会にしたい」と挨拶した。

 セミナーは2部構成で進行。1部では、①ぱちんこの基礎知識、②ぱちんこ業界の“のめり込み対策”、③ニラクの方針と社内教育、④ニラクの顧客に向けた取り組みの4つのテーマをもとに、同社の依存対策を法務部の武田裕明氏が解説。

 続く2部では、4つの施設関係者らが「ギャンブル依存関連事業の取組み」(福島県精神保健福祉センター・佐藤民子氏)、「自立支援相談窓口について」(郡山市保健福祉部・宗形敏広氏)、「障がい福祉における相談窓口について」(郡山市障がい者基幹相談支援センター・佐藤清一郎氏)、「借金問題解決の基礎知識」(司法書士・髙橋文郎氏)について講話した。

 セミナー後には同社取締役管理本部長の諸田英模氏が登壇。「依存問題は業界内のみならず、行政や地域の方々と一緒に包括的な関係を構築して取組んでいきたい。私たちのこのような取組みが依存問題対策の一助になればと思う」と総括した。

 参加者からは「5年前、10年前、それ以前と比べるとぱちんこ業界が変わってきたと感じている」や、「ぱちんこの仕組みや会社としての取組みを初めて聞いた。利用者や家族の希望で、従業員に声かけを行ってもらえることは、とても心強いことだと思う。利用者の辛さや葛藤に寄り添えるよう、使える制度をできるだけ紹介していきたいと思う」などの声が寄せられた。

 同社では、ギャンブル等依存問題への対策をパチンコホール企業のCSR(社会的責任)と捉え、基本方針である“責任ある遊技”を掲げ、これからも依存対策に積極的に取組むとしている。

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