「(一財)善都子ども財団」設立記念講演会を開催

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 善都は5月16日、豊田市福祉センターで「一般財団法人善都子ども財団」の設立記念講演会を開催した。

 同法人は、様々な理由により生きづらさを抱える児童の諸問題解決のための支援、児童の孤立化防止と自立の促進、児童の健全な育成を目的に4月11日に設立。代表理事に都筑善雄氏、理事に神谷正義氏、山村史子氏、監事に田中資康氏、評議員に中屋浩二氏、中田繁美氏、五十嵐登氏、岩城一平氏、都筑善惠氏、伊藤秋氏が就いている。

 事業内容は、①「子ども食堂」等の食事や居場所を提供する事業の支援事業、②子どもの学習への支援事業、③児童福祉向上を目的とする各種事業・団体等を支援する事業、④その他児童福祉の向上に関する支援事業、⑤その他同財団の目的を達成するために必要な事業、の5つを掲げている。いずれも愛知県内において行う。

 講演会冒頭、都筑代表理事は「様々な理由から日々の生活に疲弊し“生きづらさ”を抱えた子どもたちが数多く存在していることを知った。当財団は『食事』と『学習への支援』を中心に助成することで、子どもたちの居場所をつくり孤立化を防ぐことで、健全な育成と自立を促す活動を行っていく。今回のアクションが広く周知されることで近い将来、市内の多くの企業や個人を巻き込み、子どもたちを社会全体で包括的に支援する大きな“うねり”の第一歩になれば大変嬉しい」と挨拶した。

 来賓挨拶では豊田市の太田稔彦市長が「今の社会は少子高齢化が問題とされているが、見方を変えると一人の子どもにたくさんの大人が関わることができる社会。一人でも多くの方が子どもたちに関心を持つことがスタート地点であり、その思いのなかで財団の設立はとても大きな一歩。ぜひ、この動きが他の企業、事業所に広がることを期待します」と述べた。

 その後、中京大学現代社会学部の成元哲教授が「今求められる子ども食堂」と題して公演を実施。その中で活動報告として松土敏子氏が「ほんわか食堂(名古屋市南区)」の先進的事例を紹介した。同講演会には市内のボランティア団体関係者などを含め約80名が出席した。

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