総会冒頭挨拶に立った千原行喜理事長は「IR推進法案の施行に伴い射幸性抑制を主眼とした改正規則が施行され、従来にも増して依存問題への対応強化を迫られている。IR実施法案も可決される見通しで、遊技業界に対する社会の目は一層厳しくなることが予想される」と危機感を示した。
こうした中、千原理事長は地域住民からホールが身近にあってよかったと思ってもらうことが重要だと述べ「昨年9月には皆様ご存知の通り、岡山県警と『犯罪の起きにくい社会づくりの推進に関する協定』を締結した。ホールが身近にあるから安心できると言っていただけるホールになっていかなければ、社会との共存は難しい。引き続きご理解とご支援をお願いしたい」と述べた。
続いて岡山県警察本部生活安全企画課の多田典正課長が挨拶。締結した防犯協定をはじめとした犯罪の起きにくい社会づくりへの貢献に対し敬意を表した。その後、法令遵守の観点から組合員に対し、「パチンコへの依存防止対策」、「児童の車内放置事案防止対策」、「射幸性の抑制に向けた取組み」、「検定機と性能が異なる可能性がある遊技機の問題と流通の健全化」、「広告宣伝等の健全化の徹底」の5点について要請。
この中で広告宣伝等の健全化の徹底について多田課長は「岡山においても昨年中、広告宣伝規制の違反として3件の指示処分を行った。こうした広告宣伝を行うことは業界で進めているパチンコへの依存防止対策に逆行する行為にあたる。今後も引き続き指導、取締りを行っていくが、警察の指導によって健全化が進められたのでは意味がない。業界全体で認識を改めていただき、業界自らの取組みによって健全化が進められるように努めていただきたい」と強調した。
その後の議案審議では上程した議案をすべて可決承認。任期満了に伴う役員改選では千原理事長を再任した。また、毎年恒例の献血活動のほか、総会後の懇親会では日本赤十字社岡山県支部など3団体への寄付金贈呈ならびに、県遊協への感謝状贈呈が行われた。