今回の部会では、第1部で会員へのプレゼンテーションとして、スリーストンから遊技台取付・取外パーフェクトシステム「マジか」、ビジョンサーチ社からホール専用セキュリティシステム「AIセキュリティ」について紹介があった。
続く部会の第2部では日工組から筒井公久理事長、渡辺圭市技術担当理事を招聘し、新規則に基づくパチンコ遊技機開発状況等についての講演を実施。筒井理事長は、新規則下で開発可能になり、業界中の関心を集めている“設定付きパチンコ遊技機”がすでに保通協へ持ち込まれている事を明かすと、「私どもとしては新規則に基づく遊技機をしかるべきタイミングで社会にアピールするべく、広報活動を現在企画している。遊技機製造業者として、知恵と工夫を総力した魅力ある遊技機の開発に努めていく」などと述べた。
一方、渡辺理事からは新規則による型式試験からタイプ分類別の固有の記号を付加すること、性能表示モニタを新たに搭載していくことなどの説明があったほか、管理遊技機の実現に向けた取組みも進めていることが報告された。その中で、渡辺理事は管理遊技機が市場に出る際にはあらためて呼称の変更を考えているとし、「市場に受け入れられるためにも遊技客、ホール、メーカーにとって魅力的である必要があるだろう」と私見を述べた。
また、余暇進からの質問で挙がった、遊技機価格や重量の問題、枠の共通化といったホールからの改善要望については「部品の共通化など規格の統一が必要で、重量についてもその範囲の中での競争になれば自ずと改善されると考えている。管理遊技機の普及と相まって実現されることを望みたい」と各メーカー対応の案件ではあるが、価格や重量問題はメーカーにとっても改善すべき課題であるとの認識を示した。
そのほか、「将来の遊技機規則の改正に向けた取組みを考えているか」といった質問に対して、渡辺理事は、日工組としては未定事項としながらも、「旧規則機が市場から無くなるタイミングで一度要望を出したい考えはある」と述べ、管理遊技機の有効活用に向けた機能拡張の部分や、射幸性とは一線を画した遊技性向上のために必要と考える部分の規則の見直しを求めていきたい考えを示した。