全般的業況、稼働状況ともに悪化~DI調査

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 エンタテインメントビジネス総合研究所は、第67回パチンコ景気動向指数(DI)調査報告書を発表した。

 パチンコ景気動向指数値(DI値)は調査企業に対して「良い」「さほど良くない」「悪い」などの選択肢で答えられる景気局面に関する質問を行い、「良い」の回答構成比から「悪い」の回答構成比を差し引いて算出。四半期毎に調査を実施し、今回は59地域、42企業から回答を得た。

 収益や売上、粗利などから判断される全般的業況は前回から33.0ポイント悪化しマイナス55.2ポイント。前回まで3期連続で回復していたものの一転して大幅な悪化となった。全般的業況を規模別で見ると小規模事業者(1~3店舗)、中規模事業者(4~10店舗)、大規模事業者(11店舗以上)の全事業者で悪化した。

 稼働状況はパチンコがマイナス44.1ポイント(前回比12.2悪化)、パチスロがマイナス37.3ポイント(同23.4悪化)。遊技料金別に見ると、4円パチンコはマイナス49.2ポイント(同11.7悪化)、20円パチスロはマイナス41.4ポイント(同26.1悪化)、低貸玉パチンコはマイナス22.8ポイント(同27.0悪化)、低貸メダルはマイナス21.8ポイント(同26.1悪化)で全遊技料金で悪化した。

 また、今回のトレンドウォッチではパチンコの撤去・回収が進みパチンコ新基準機の導入も進んだということで、パチンコ新基準機や今後の営業について質問している。

 まずパチンコ新基準ミドルタイプの稼働についての感想は、「やや悪い」が最も高く52.8%、次いで「やや良い」が36.1%、「悪い」が11.1%という結果に。

 そのほか、今後の営業や業界の現状、先行きについて意見を求めたところ、「主力新基準機の導入により、稼動が昨年を上回る店も出てきたが、売上の減少は今も続いている。さらに、新台の価格は上がっているので、経営はより厳しいものになった」(東北・大規模事業者)、「現状は厳しいがあきらめたらすべてが終わるし、何も残らない。サミーの無料パチンコなどのイベントに集まるファンは多く、潜在的なファンは多いと思う。昔みたいには戻れないだろうが、『3,000円で短時間の軽い勝負ができる』と期待を持たせる遊技機が出てこないと苦しい。ゲーム性は向上しているのに惜しい」(近畿・大規模事業者)などといったコメントが寄せられた。

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