セミナーでは同総研の太田匡則氏が講師を務め、「パチンコ・パチスロの参加人口減少は、スマホゲームをはじめとする新興余暇への流出が影響している」との仮説のもと、同社が2015年12月に行った1万人を対象とするアンケートのデータを中心に、利用時間など、顧客の余暇種目に対する行動を分析。そのなかでパチンコ・パチスロと競合する余暇や、当該余暇との競争ポイントを洗い出した。
その結果、動画配信サイトやスマホゲームといった新興余暇の利用時間が確実に伸びているが、一方パチンコ・パチスロをやめる理由としてはこうした新興余暇の積極的な支持というよりは、「お金に余裕がない」など、主に経済面からパチンコ・パチスロを続けられないという消極的な理由で他の余暇種目を選択している可能性も露呈。
また、女性ユーザーは遊技の際に同行者が存在するケースが多く、こうした同行者がパチンコ・パチスロから離れることで、女性自身も遊技から離れるきっかけとなると予測された。
この他、各項目毎の余暇種目別の満足度を調べた結果、パチンコ・パチスロの伸ばすべき強みは「感覚的な心地良さ」や「没頭できる」にある一方、他の余暇種目と比べ、相対的に魅力が陳腐化している可能性があるとも指摘された。