発表会ではDK-SIS室・山岸義幸室長から全国ホールの業界総粗利が前年比1,800億円減の3兆3,200億円と推計されたことを報告、また、遊技機購入費用は前年比100億円減の1兆600億円とほぼ横這いで推移したものの、遊技機利益(業界総粗利から遊技機購入費用を差し引いたもの)は前年比1,700億円減の2兆2,600億円で、業界総粗利の減少分が、ほぼそのまま遊技機利益の減少分に推計されたことが説明された。
DK-SISから推計した2015年の全国ホールの平均台アウトはパチンコ1万3,530個(前年比560個減)、パチスロ6,548枚(同194枚減)。台粗利はパチンコ2,090円(同130円減)、パチスロ2,380円(同80円減)。
室長は、「2015年のパチンコ業績は2014年の業績と比べ全てにおいて1段階下がった」と指摘。「パチンコ全体のアウトが20,000個を切り、売上が20,000円を切り、粗利も3,000円を下回る結果になった」と報告。さらに業績低迷と設置シェア減少が続き、パチンコ総粗利が前年比1,600億円減少したと述べ、「パチンコにおいては非常に不名誉な年になった」と総括した。
一方、パチスロ業績も年々減少傾向にあるが、パチンコに対する台数シェアは増えていると報告。今後のタイプ別シェアではAT・ARTタイプとノーマルタイプの差が広まると予測。「自主規制における遊技機の出玉性能の抑制によってAT・ART機は少しずつ新台導入していく台数は減っていくと考えられる。対して比較的安定しているノーマルタイプは多少シェアが伸びていくと考えられる」と述べた。