第1部では矢野経済研究所の石野晃上級研究員が「パチンコ産業の現状と未来を考える」をテーマに講演。同社の調査から得られたデータ等をもとに、今後多くの地域で商圏人口が減少していくことや、経営のハイコスト化等の課題を提示。また、レジャーが多様化するなかで新規ファンの流入が停滞し、レジャーの選択肢としての人気が低迷しているなどと現状を報告した。
一方で来店型のレジャーとしては依然多くの参加者が存在していることや、雇用や関連産業への影響といった、業界全体としての経済への貢献も指摘。社会的には厳しい目が向けられるであろうなかでパチンコ業界が今後取り組むべきことについて、
「現在パチンコは新規ファンやライトファンが入りづらい環境になっている一方で、ファンが玄人化している。ライトファンにもっとも伝わるのは口コミの情報。今後の取り組みとしてはオープンな環境を作っていくことが重要で、物言わぬファンを大切にしていくことが大事だ」などと話した。
また、第2部ではゲストパネラーを招き「パチンコ産業の展望とちょいパチの可能性」と題して特別パネルディスカッションを開催。
日工組・渡辺技術担当理事や日遊協遊技機委員会の内藤委員長、またメーカーから開発担当者を招きちょいパチ発表に至るまでの背景や今後の構想などを聞いた。