シチズンホールディングスは、3月30日の取締役会において、連結子会社のシルバー電研の遊技機器事業のうち、iクリアシステム製品及び紙幣搬送機器製品の開発・製造・販売業務及びアフターメンテナンス業務を日本金銭機械(株)に譲渡することを決議した、と発表した。
シルバー電研については、事業譲渡後、解散及び清算を行う予定という。
事業譲渡の理由としてシチズンホールディングスは、遊技機器事業を取り巻く環境についてホール店舗数や遊技参加人口の減少、市場規模の減少等をあげ、経営環境の厳しさが増していると指摘。そうした中で、グループでは時計事業、工作機械事業、小型精密部品事業等に経営資源を集中させることがグループの企業価値向上につながると判断した、としている。
シルバー電研は平成26年3月期、27年3月期と2期連続の経常赤字となっており、27年3月期の業績では売上高49億1700万円に対し、営業赤字7億3200万円、経常赤字7億6700万円を計上していた。
一方、日本金銭機械のリリースによると、今回の譲受けについて、パチンコ・パチスロ事業強化の一環として、連結子会社のJCMシステムズ(株)が事業を取得する、としている。