冠名が岡田美術館杯となって最初の開催となる今期は、里見香奈女流名人に清水市代女流六段が挑戦。最終局までもつれた熱戦を里見女流名人が3勝2敗で制し、同棋戦7連覇を達成した。
就位式では主催者を代表して報知新聞・早川正代表取締役社長と日本将棋連盟・谷川浩司会長が挨拶。熱戦を繰り広げた里見、清水の両者を称えるとともに、開催に尽力した関係各位に謝意を述べた。
また、岡田美術館の小林忠館長が岡田美術館杯を授与、挨拶では7連覇の偉業を称えた。
就位式に続いて行われた祝賀パーティーでは里見女流名人が謝辞。「内容的にはどの対局も悪く、全面的に押されていたと感じました。清水女流六段は自分を開放して挑まれていると感じ、その姿を見て私も自分らしく戦おうと思いました。最終局はプレッシャーもありましたが、自分らしくのびのびと将棋が指せました」と熱戦を振り返るとともに、
「挨拶は苦手ですが、このような場で感謝を伝えることができて嬉しく思います」と関係者に謝意を述べた。
岡田美術館は2013年10月に箱根にて開館し、おもにユニバーサルエンターテインメント・岡田和生会長が蒐集した日本・東アジアの美術品を収蔵。今年1月には今シリーズの第1局が開催された。