客の価値観は十人十色、ターゲット選定が益々重要

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 アミュゼクスアライアンスは3月15日、東京グランドホテルで「アミュゼクス3月セミナー」を開催。矢野経済研究所・高橋羊上級研究員、PSプランニング・渥美公一代表取締役を講師に招き3部構成で講演した。

 第1部でアミュゼクスアライアンス・田守順代表取締役は、近々の業界動向について解説。この中で「前回の撤去リストの対象機種で、スペック違いの機械が撤去対象機種と判断されるケースがあった。入替申請をする際は、撤去リストを持参して指摘されたらその場ですぐに説明できるよう対策してほしい」と注意を促した。

 さらに撤去期限について、「明確な撤去期限が明示されないのは、代替機がまだ登場していないため。代替機のポイントは『検定機=営業機』であり、これに見合う機種がまだ明確でないため、急急とした要求ができないのではないか」と推測、今後の動向に注目すべきだとした。

 続いて高橋氏が新規出店店舗のマーケットを分析。2月の全国の新規出店店舗数は5店舗だったと報告。関東圏では、企業が新規出店を決める上での判断材料として「国道16号線」を挙げ、「16号線より外側へいくと一気に人口密度が減り、商圏が狭くなる。そのため大手企業を始め16号線より内側・沿線に出店する傾向がある」と分析した。

 第2部では渥美氏が機械動向を解説。この中で「2016年のパチンコ・パチスロの販売台数は、パチンコが160万台、パチスロは2015年並み(約109万台)になる」と推測。その上で、店舗が取るべき戦略として「今後、機械のスペックを含めた商品価値での集客は一層困難となる。客の価値観は十人十色なので、ターゲット選定をきちんと行い、客の求めるニーズを満たす『顧客目線営業』が益々重要になる」と提唱した。

 第3部では再び田守氏が登壇。「競争回避の方法論~リソース・ベースト・ビューと業界対応例、ブルーオーシャン戦略と業界対応論~」、「進化するマーケティング論1~ホリスティック・マーケティングと業界対応例~」をレクチャーした。

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