当日は、第1部「顧客データから導く市場と顧客ウォンツの変化を読む!」と第2部「データに裏打ちされたコミュニティホール経営とは」の2本のセミナーを用意。講師は第1部が同社・顧客情報システム運営課の阿部陵課長、第2部を同社・顧客情報支援部の福田耕太郎執行役員が務めた。
第1部では、阿部課長が「パチンコ店では売上=台売上×台数という考え方が当然のようにある。しかし、他業界のように売上=客単価×客数という商売の本来の考え方へシフトすることが重要だ」と売上構造の見直しを提案。
売上を上げる方法として「1円から4円への流動」「遊技機種数を増やす」「新規客の獲得」「既存客の流出を防ぐ」「来店頻度を上げる」の5点を挙げると、全顧客の入店してから退店するまでの行動を捉える動線管理システムを搭載したH-OtOトラッカーシステムなど、同社の顧客データを分析した結果をもとに解説した。その内、「新規客の獲得」については「店舗に来店するお客様の内、25%から45%は遊技しないで退店する非遊技客。この層を上手く取り込めば売上も増える」と提唱した他、「来店頻度を上げる」については遊技したお客様全体の勝率が30%を超えているかが鍵になるとし「店が勝率30%を提供できていればお客様は残るし、来店頻度も少しずつ上がる」などと語った。
一方、第2部では顧客データを最大限活用したホール経営をレクチャー。福田執行役員は「これからは顧客ロイヤリティの向上が重要になる。お客様が満足するレベルではダメ。満足を超える“感動”や“信頼”といった感情が動かされるレベルまで上げていかなければならない」と語り、そのためには会員管理システムや動線管理システムなどの顧客データを活用し、お客様の来店状況や心理を把握する必要があると語った。
なお、同セミナーは北は北海道から南は鹿児島までの全国10カ所で実施。既に新潟、松本、仙台、広島での開催を終え、今後は大阪(2月23日)、名古屋(2月24日)、福岡(2月25日)、鹿児島(2月26日)、札幌(2月29日)で開催される。