同社は今年5月に日工組に加盟。パチンコの真の原点回帰を掲げ手打ち式パチンコの開発に挑むメーカーだ。冒頭で挨拶した金子亮太社長は、「約40年ぶりの手打ち式パチンコとなる。スリーピングユーザーの掘り起こし、新規ユーザーの獲得、4円パチンコの活性化に繋がればと切に願っている」と手打ち式にかける想いを語った。
また石井正彦営業本部長が新機種の特長や遊技方法を解説。「大衆娯楽だった時代のパチンコ機を再現し、一発一発の大切さや動きを楽しんでもらいたい」と述べた。
続いて特別ゲストに招かれていた諏訪東京理科大学・篠原菊紀教授とパチンコ博物館・牧野哲也館長が挨拶。篠原氏が「手打ち式パチンコは、脳の様々な場所に刺激を与え脳トレの効果がある」と述べると、牧野氏は「手打ち式の醍醐味は盤面に集中して一発一発を大事に遊技するところ。現状の機械と一線を画す機械になる。市場の活性化に寄与する機械になると思う」と大きな期待を寄せた。
スペックは15個賞球タイプ(5&7&15)と10個賞球タイプ(オール10)の2種類。ゲームフローは至ってシンプルで、盤面上部の「GO」と表記されたゲートに玉を通過させると大当たりか小当たりが確定。振り分けは「センター役物」で行われ、中央の「☆」マーク入賞で大当たり、左右入賞で小当たりとなる(振分率は中央約50%、左右それぞれ約25%)。
チューリップは大当たり時は盤面中央の縦3連チューリップ、小当たり時は左右のチューリップが開き、ともに2個入賞で閉じる。チューリップはメカ式構造のため時間制限なくじっくり狙うことができる。技術介入領域が広く、最大で14連動に到達する。
「レスキューゲージ」は強く打ち出し過ぎた玉でもセンター入賞に届きやすくするために設けられたもの。初心者でも安心して遊技できるよう配慮がなされている。大当たり時のBGMや打ち出し音も変更可能で、懐かしい昭和サウンドを堪能できる。
業界に一石を投ずる手打ち式パチンコ第1弾は12月6日に全国一斉納品開始予定だ。