遊技産業健全化推進機構は6月1日、同日から「遊技機性能検査」を開始したことを発表。検査初日の結果について、「残念ながら『遊技くぎ』の状況に改善が認められなかった」ことを報告した。
この遊技機性能検査は機構が従来行っている「遊技機検査」や「計数機検査」とは違い、ホール責任者に立会いを求めず、機構検査員は一般客と同様に現金を支払って貸玉(メダル)を受けて試打を実施、データを収集するもの。ホール側にはいつ検査に来たのか分からない形になっている。
警察庁から協力要請を受けて実施するもので、パチンコの「一般入賞口」への容易な入賞を妨げる“極端な釘調整”が発端になっている。
極端な釘調整に該当するかどうかは保通協の型式試験で適合を受けた状態かどうかが基準。この状態からかけ離れた状態について機構は「不正改造と判断する」方針だが、検査開始から半年間は周知徹底期間に位置づけ、とくに悪質なケースを除いて異常が確認された場合でも原則として行政通報は行わない考え。しかし初日検査の結果、改善は認められなかったと指摘している。