このなかで今西氏は「ファン減少のなかで客数を維持・増加させるには、来店頻度を高めるか、商圏を広げるしかない」という原則に立った上で、「大型店・繁盛店と中小規模店・不振店では取り組むべき仕掛けが違う」として、それぞれがターゲットとすべき客層や仕掛け方について具体的に言及。
部門別では、20円パチスロについてはまだ新台ニーズがあり、11月の現行AT・ART販売期限前に仕掛けるタイミングがあるのではないかと予測。また、1円パチンコは機種構成の見直しだけで業績が上げやすいとも指摘した。
続いて講師を務めた新井氏は繁忙期に向けたリニューアルのあり方を解説。リニューアルで顧客を引き付けるためには、1番店となる要素がなければダメだとした上で、2番店以下はどこか1部門でもいいので、自店の長所を伸ばして1番を取れるところを見つけるべきとアドバイスした。
また、西村氏は遊技機活用を中心に解説。低貸玉においてユーザーが賞品金額を重視している点を踏まえ、これを引き出すための、低貸玉における貸玉料金の値上げが有効であるなどと指摘した。
最後に登壇した加藤氏は当日の講座をまとめた上で、「一番深刻な問題は人手不足」と訴え、「素晴らしい営業戦略を立てても人がいなければ実現できない。特に問題なのは人が辞めていくこと。拡大路線を敷けるかどうかの大きなポイントは定着率の管理をしているか否か」と強調した。
また、東京、大阪の3会場では上記4講座の他、成田優紀経営コンサルタントが景品利益アップから始める社内改革の成功事例について、甘利元上席コンサルタントが人財育成で利益を生む仕組みづくりについて特別講義を行った。