愛知県のパーラー業者が、30パイのパチスロ機に裏ロムを使っている疑いがあるとして、同じ県内のパーラー経営者を6月28日、名古屋地方検察庁に告訴した。
訴えによると今年2月、客観的に異常と判断できる状況が確認されたため、愛知県警と所轄署に通報。問題の機械1台が押収された。しかし結果は「異常なし」。具体的な理由説明はまったくなかったとしている。
同日提出された書類は計10点。検察事務官に接見した顧問弁護士の話では、告訴状はじめ業者が専門機関に依頼した実地調査資料や、同店の不正が疑われるネット情報、パチスロ機の構造説明書などが含まれているという。
業者は1年前にも同店の異常を愛知県警と所轄署に訴えた経緯がある。だが結果は今回同様「異常なし」。立ち入りについては警察から事前に通告があったことが指摘されている。
ただ顧問弁護士は「今回の対象はあくまで経営者。この経営者が不正機使用に関与しているかどうかが焦点になる」と説明。この経営者に対する直接捜査を依頼する考えだ。
告訴状が正式に受理されるかどうかは今後の判定を待つしかないが、地検では提出資料を精査、必要のある場合は資料の追加提出を求める方針を示しているという。
「この問題にはもう丸2年以上かかわっている。相手に対して直接、(裏ロムを)外すように注意したこともあったが、どうしても聞き入れてもらえない。また、なぜ2回とも“白”だったのか、その具体的な理由を是非教えてほしいとも思う。いずれにせよ、もう検察にお願いするしかないと思った」(パーラー業者)と話している。