今期限りでその座を辞する岩見吉朗支部長は、冒頭の挨拶で支部長就任の2年間を「不正機排除の問題一辺倒だった」と振り返りつつ、「この不正機排除運動が九州全域のみならず全国に展開していかなければ何にもならない。しかしなかなか他地域までの展開とはいかないのが現状だ。この運動が業界全体に広がるように九州人の熱き心とパワー、挫けずの心で新支部長のもと、新たなる展開をおこなってほしい」とさらなる支部活動の活性化に期待を寄せた。
続く来賓挨拶では、九州管区警察局広域調整第一課の大漉輝夫調査官が、「不正改造の問題」と「環境問題」について言及。不正機問題については「全国的には平成11年度以降、増加傾向に歯止めがかからない状況。九州でも昨年は長崎県で偽造V2チップによる不正改造で検挙、摘発されている。一部の者の不正行為が業界全体のイメージダウンとなり、真剣に取り組んでいる皆様の努力が水泡に帰すのではと危惧している」と述べ、危機感をもってこの問題に取り組んでもらいたいと要請した。環境問題に対しては、昨年から施行されている改正廃棄物処理法および資源有効利用促進法により排出者責任が一層大きくなったことを強調したほか、「すでにリサイクルなど取り組んでいるが、今後その成果が問われることになる。業界をあげて目に見える形での環境問題の実績を積み上げてほしい」と要望した。
任期満了に伴う組織、役員の改選では、山田久雄氏が新たに九州支部長に任命されたほか、新組織も発表された。山田新支部長は今後の活動方針に「不正機排除」「パチンコファンの増加」「社会との共生」「九州支部のホール会員数の増加」を掲げ、その具体的な方策として、「他団体とよく話し合っていくことが大事だと思う。日遊協の傘下にはすべての団体が入っている。その方達と詳細な議論をすることで4つの目標達成のための意を借りたい。とくに九州の各県遊協とは議論を深めていきたい」と、意欲を表明した。