計数機不正でパーラー経営者逮捕

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 パチスロのメダル計数機を不正に操作し、お客から景品代を合計2億数千万円相当を「ピンハネ」していたパーラー経営者が捕まった。岡山県警笠岡署などは10月3日までに、詐欺容疑で岡山県笠岡市のパーラー経営者八杉光乗容疑者(45)を、詐欺ほう助容疑で広島県廿日市の遊技機販売会社社長木嶋誠容疑者(48)ら2人を逮捕した。

 調べでは、八杉容疑者は今年7月26日、経営するパーラーで、パチスロ機から出たメダルを数える計数機4台に、実際より枚数を少なく表示する不正チップを取り付け、客3人からメダル計2800枚(約5万6千円相当)をだまし取った疑い。木嶋容疑者らは、店ができた2000年12月ごろに不正チップを取り付けるなどして八杉容疑者の犯行をほう助した疑い。

 計数機内の不正チップは、メダル数が234枚(約4700円相当)を超えると作動するように設定。同署によると、仮に500枚なら、実際より20枚少ない480枚と表示されるという。このため、客は400円弱ほどの損をすることになる。

 同署では「メダルの枚数が多くないと作動しないため、客も細工にはなかなか気が付かなかったようだ」と話すが、表示を不審に思った客が、あらかじめ枚数を数えた上で計数機に入れ、不正を見破ったという。八杉容疑者は、同店開店当時から不正工作を行っており、逮捕された今年8月下旬までの約2年9カ月間で、2億数千万円もの利益を得たと供述している。(平成15年10月5日、日刊スポーツ)

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