10月の月例セミナーのテーマは『脱出玉デフレ時代への展望 ?今、求められる出来(プロフェッショナル)マネージャー?』。変革の時である業界において、店長、幹部職に求められる能力も大きく変化してきた。店舗運営、部下の指導育成、販促手法、他店との差別化など、多岐に渡る仕事をこなす基本は「考える能力」であり、考える能力の向上を目指すための発想法や事例を紹介する内容となった。
講師はCANDID代表取締役のマルチプランナーである川合均氏が担当。同氏は地域開発・店舗プランナー、広告・販促プランナー、広告・映像・ソフトウェア分野での業務実績があり、現在日刊工業新聞「パチンコ産業特集」編集・執筆責任者も務めている。
セミナーのなかで川合氏は、プロフェッショナルマネージャーに求められる条件として(1)理論的に考え説明するリーダーシップ (2)戦略を具体化して執行するリーダーシップ (3)組織を鍛え人を育てるリーダーシップ の3点を挙げ、現在はこれらを満たす人材が圧倒的に不足していると説明。
とくに(1)については、「パチンコ業とはなにか?という根元的な問題についても、理論的に考え明瞭に説明できなければならない。手軽なギャンブル、時間消費型レジャー産業など様々な捉え方があり、真実もあるが、個々で明確に規定しなければ、支柱が揺らぐことになる」としたうえで、自分の提供するサービスをデザインしていくべきだと補足した。