中毒の心理とは? 関西の青年部会がセミナー

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 兵庫県遊協青年部会(道風益定部長)、大阪府遊協青年部会(松波明宏部長)、京都府遊協青年部会(大山憲治部会長)で構成される3都青年部会では4月22日、(株)エース総合研究所の協力のもと、大阪市内のホテルにおいて早稲田大学理工学部・加藤諦三教授を招いて中毒についてのセミナーを開催した。演題は「中毒の心理」。

 加藤教授の専門は精神衛生学や心理学。都遊連青年部会が主催し早稲田大学大学院アジア太平洋研究センターにて行われている「サービスマネジメント講座」の基礎コースでも同様のテーマで講師を務めている。今回は、同講座を受講する兵遊青・道風部長の強い要望で実現した。

 講演のなかで加藤教授は「中毒」や「依存症」の定義を「自分に対して望ましくない行為であると認識していてもその行為をやめられない」と説明。「中毒」や「依存症」の実態に関してギャンブル依存症を例に挙げ、依存症となった結果として家庭が崩壊するのではなく、家庭の不和による精神的な圧迫から逃げるためにギャンブルに走った結果依存症になると話す。そのため「中毒」や「依存症」の治療には、人間の行動(ギャンブルに走る)だけを見るのではなく、その動機(家庭の不和)を見極めることが重要だという。

 現在、業界の依存症に対する取り組みとしては全日遊連が「依存症研究会」を設置し、日遊協は昨年3月に「パチンコ遊技と依存に関する調査」の最終報告をまとめている。

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