株)エース総合研究所(藤田宏社長)ではこのたびパチンコファンの遊技動向を調査、分析した「パチンコ参加実態調査2003」を発表。遊技参加人口が調査以来初めて2000万人を割ったことやこれまでパチスロ市場を支えてきた10代、20代といった若いファン層の間でパチスロ離れが進んでいる現状などを報告した。
実態調査2003によると、昨年度の遊技参加人口は前年比277万人減の1823万人となった。参加人口はこれでピーク時の96年(4423万人)から約6割の減少、2年前と比較しても約2/3に減少しており、長引く経済不況やそれにともなう将来性の不安などがファンの遊び意欲への抑止力となっていることが浮き彫りになった。また、パチンコ機の画一化などもファン減少の要因となっているようだ。
一方、ここ数年、設置台数の増大が続いているパチスロ機市場においては、射幸性の上昇に伴う一回当たりの遊技金額の上昇によって10代、20代といった比較的所得の低いファン層の減少を指摘している。なお、遊技一回当たりの使用予算額は、パチンコが1万4564円、パチスロが1万5048円といずれも前年額を上回っている。