マルハン、1ランクアップで『BBB』に

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 格付け投資情報センター(R&I)は2月19日、大手パーラーのマルハンの長期優先債務格付けを前回の『BB』から1ランクアップし、『BBB』にすると発表した。

 今回のR&Iの決定は、同社の安定したキャッシュフローを高く評価したため。パチンコ市場全体が縮小傾向にある中で、同社は全国120店舗を経営、店舗数では業界第2位につけているほか(第1位はダイナム)、「パーラー間の競争が激しさを増す中で、巧みな営業戦略や積極的な機械入替えの効果もあり、高い集客力を獲得している。ここ数年で強化してきたローコスト運営も軌道に乗り、資産効率も上向いている」(R&I)としている。

 ただ利益蓄積をはるかに上回る速度で設備投資や機械入替費が増大、事業収支(経常収支?設備支出)のマイナスが続いている点を指摘。その上で「このため2002年度9月末時点での社債および借入金は486億円に達する。このほか割賦未払金やリース債務を考慮すると、実質的な有利子負債は小さくない。一方、同期末の連結自己資本は198億円にとどまるなど、財務構成に改善の余地は大きい」と、同時にリスク要因もあげている。

 この格付けは、発行体の負うすべての金融債務について、回収の程度を考慮する前の、総合的な債務履行能力に関するR&I社の評価。今回マルハンに与えられた『BBB』という評価はもっとも優秀な『AAA』から数えて9番目。評価軸はAからCまで各3段階あり(Aの場合は『AAA』『AA』『A』の3段階)、さらに『AA』から『CCC』の各評価項目ごとに『プラス』『フラット』『マイナス』とさらに細分化されており、評価は全部で21段階ある。マルハンは厳密には『BBBフラット』に該当し、21段階中、上から9番目という評価だ。

 なおこの評価には換金問題や不正関与による許可取り消しなど、こうした業界固有の事業リスクも織り込み済だ。

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